令和3年6月5日(土)、6日(日)に実施された「自然体験活動指導者育成講座Ⅰ」に引き続き、令和3年10月16日(土)、17日(日)に静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家にて「自然体験活動指導者育成講座Ⅱ」が開催されました。
<自然体験活動指導者育成講座Ⅱとは?>
①古来より人と自然がバランス良く関わり合ってきたという井川地域の営みの素晴らしさを理解する。
②井川本村の歴史や文化に関する知識を身に付けることができる。
を目標としています。
<1日目>
・井川本村ガイドハイク
講師の大村勝孝さんとともに井川地域の寺社等をまわりました。
参加者は、講師の用意した資料に熱心に目を通しながら、今日まで伝えられてきた寺社の祭事等の話に興味深く耳を傾けていました!
その他にも、「大日古道ハイキング」や「井川湖渡船への乗船」といった井川地域でしかできない体験を多く積むことができました!
<2日目>
・つる細工作り体験
南アルプス・井川エコツーリズム推進協議会より3名の講師を招き、つる細工作りの体験を行いました。
参加者は、実際に井川地域で採れるアケビのつるを材料にして、それを編み、カゴやザル等を作りました。
体験をとおして、参加者は井川地域では昔から自然物を活かしながら、ものづくりを行ってきたことや、それを現在まで大切に伝えてきたことを学ぶことができました。
本講座をもって「令和3年度自然体験活動指導者育成講座」の全課程を終えました。
2日目の最後には、修了式を行い、参加者には修了証書と認定書の授与が行われました。
本講座に参加した皆さまは、自然について多くを学び、体験することができたと思います!
本講座で得た知識やスキルを活用して、今後の自然体験活動指導者としての活躍が期待されます!
主催:静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家
公益財団法人 静岡市文化振興財団の鈴木芳徳さんを講師に迎え、
城北公園にて「セミの抜け殻観察会」を実施しました!
鈴木さんたちは毎年、静岡市内十数か所でセミの抜け殻調査をしています。
すべての調査個所の結果を取りまとめたものをいただきました。
「静岡市にはどんなセミの種類が多いのかな」
「10年前と今、セミの種類に違いがあるのかな」
「場所によってセミの種類に違いがあるのかな」
ちょっとでも、セミのことがわかると、来年の夏が楽しみですね♪
結果一覧のダウンロードはこちらから→ セミのぬけがら調べ2021結果一覧.pdf
セミのことで質問がある人は、環境創造課までメールかFAXを送ってください。
【問い合わせ先】
静岡市 環境局 環境創造課 自然ふれあい係
TEL:054-221-1319
FAX:054-221-1492
e-mail:kankyousouzou@city.shizuoka.lg.jp
静岡市の自然の保全を目的に、ミシシッピアカミミガメ等の外来カメの生息状況を把握し、捕獲した外来種を取り除くために、ワナを用いた採捕を行いました。
また、本調査は「市民生きもの調査員養成講座」の一環として行うとともに、静岡北中学校・高等学校の皆さんと合同で行いました。
調査にご協力いただきありがとうございました。
<調査結果>
ワナを61個設置し、27個体のカメを捕獲することができました。
また、今回の調査では第4工区で在来種のイシガメ1匹、ニホンスッポンを2匹捕獲しました。
調査結果からもわかるように約9割が外来種となっております。
今後在来種が生息しやすい環境を保全し、創りだしていくためにも、外来種を「捨てない」「入れない」「拡げない」ようご協力ください!
<こちらからPDFデータもご覧いただけます>
令和3年6月5日(土)、6日(日)に静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家にて「自然体験活動指導者育成講座Ⅰ」が開催されました。
<自然体験活動指導者育成講座Ⅰとは?>
①自然とふれあう楽しさに気づいたり、人と自然がより良く暮らしていくための方法について考えたりする。
②井川自然の家自然体験活動指導者としての基礎を身につける。
を目標として開催される講座になります。
①自然とふれあう楽しさに気づいたり、人と自然がより良く暮らしていくための方法について考えたりする。
⇩
・所内(井川自然の家)ガイドハイク
職員が説明を行いながら所内を回り、植物の花弁等の様子を観察しました。
職員が説明する内容を熱心にメモをとる姿が見られました!
・南アルプスユネスコエコパーク学習会
南アルプスと大井川によって形成される景観が登録地域特有のものであることや、そこに生息・自生する動植物等の希少性について学びました。
「自然と人の共生の在り方」について、ごみ減量化等、日常生活を振り返りながら、お互いの考えを活発に交流することができました!
→学習会後の野外炊飯では学びを活かし、食材・水・木(薪)を率先して節約する姿が見られました!
②井川自然の家自然体験活動指導者としての基礎を身につける。
⇩
・リスクマネジメント研修
野外活動にかかるリスクの把握の仕方、対処法等について学び、研修後にはテント設営や野外炊飯において、各主催事業における参加者の安全確保を想定しながら活動に取り組む姿が見られました!
・ネイチャーゲーム研修
井川自然の家で10年以上自然体験活動指導者として活躍してきた方を講師に招き、実習と講義を行いました。
本講座に参加された皆さまは、自然とのふれあいを楽しみながら多くの学びを得ることができたと思います!
本講座で得た知識やスキルを活用して、今後の自然体験活動指導者としての活躍が期待されます!
主催:静岡市南アルプスユネスコエコパーク井川自然の家
静岡市では令和2年度に市内の麻機遊水地第3工区周辺において、カミツキガメが3匹捕獲されたことをうけ、ワナを用いた捕獲調査や、市民の皆さまへの注意喚起を行っています。
今回の調査は、麻機遊水地第3工区においてカミツキガメの生息状況把握を目的に、ワナを用いた捕獲調査を行いました。
また、調査には、静岡大学の加藤英明先生をはじめ、静岡大学の学生さん、静岡北中学校・高等学校の皆さんにもご協力いただきました。
調査にご協力いただきありがとうございました。
<調査結果>
ワナを126個設置し、81個体のカメを捕獲することができました。
特定外来生物のカミツキガメは捕獲されませんでした。
100個以上のワナをかけて捕獲されないことから、麻機遊水地第3工区においてカミツキガメが爆発的に繁殖はしていないと考えられます。
また、今回の調査では第3工区で初めて、ミシシッピニオイガメ(外来種)を捕獲しました。
調査結果からもわかるように93%が外来種となっております。
今後在来種が生息しやすい環境を保全し、創りだしていくためにも、外来種を「捨てない」「入れない」「拡げない」ようご協力ください!
<こちらからPDFデータもご覧いただけます>
令和3年5月16日(日)、足久保の自然と居住環境を守る会の皆さんと特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除活動を行いました!
そもそも皆さん、特定外来生物「オオキンケイギク」を知っていますか?
特定外来生物「オオキンケイギク」
【原産】 北アメリカ
【特徴】 ①多年生草本
②高さ30cm~70cm
③葉は茎の下につき、両面に粗い毛がある
④花期は5~7月
⑤直径5~7cmの橙黄色の頭状花をつける。
【なぜ特定外来生物に指定された?】
強健であまりの強靭さのため、一度定着すると在来の野草を駆逐し、辺りの景観を一変させてしまう性質を持っています。人の手でこれ以上拡げないために、環境省では、平成18年に「特定外来生物」に指定しました。
今回は足久保の自然と居住環境を守る会の皆さんと美和中学校脇の安倍川沿いに群生しているオオキンケイギクを抜根しました。
(作業前)
作業前は土手や河川敷一体にオオキンケイギクが群生していることが確認できます。
地域住民の皆さんとともに駆除活動を行い、、、
(作業中)
⇓
(作業後)
1時間30分程度作業を行った結果、土手と河川敷に群生していたオオキンケイギクを写真でもわかるように綺麗に抜き取ることができました!
25袋ほどのごみ袋がいっぱいになりました!
足久保の自然と居住環境を守る会の皆さん、ありがとうございました!
静岡市内では他にも川沿いや道路沿い、土手などにオオキンケイギクが群生してしまっている場所があります。
もしオオキンケイギクを見つけた場合は、チラシのとおりに抜いていただくか、市(環境創造課)にご連絡ください。
ご協力お願いします!
【オオキンケイギクを含む特定外来生物に関する問い合わせ先】
静岡市環境局環境創造課自然ふれあい係
〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号
TEL:054-221-1319 FAX:054-221-1492
Email:kankyousouzou@city.shizuoka.lg.jp
株式会社アキュラホームで2018年に開発された、「木のストロー」を
静岡市立賤機中小の児童が自分たちの手で実際に作ってみました♪
★「安倍ごごろ」川津さんのお話★
まずは、今回の「木のストローを使った環境学習」を企画してくれた、
賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」の川津館長の質問から授業が始まりました。
「みんな、なぜプラスチックストローではなく、木のストローが必要なのか、
知っているかな?理由もわかるかな?」との問いかけに、
子どもたちはみんな「はいはーい!知ってるよ!」と元気よく手を挙げています。
「海洋プラスチックごみ」や「森の間伐の必要性」など、これまで勉強したことを活かして、
今回は図工の時間で「木のストロー」を作ります。
川津館長は、「自分でやってみて、失敗をしながらモノづくりの楽しさを知ってほしい」
「森の大切さを意識して、生活の中で何かできないか、考えて行動するきっかけになれば」
と、ふたつの思いをお話ししてくれました。
★「㈱アキュラホーム」広報課 西口さんのお話★
「木のストロー」の開発者の西口さんは、東京の会社からZOOMで参加です!
木造注文住宅を手掛けるアキュラホームで、なぜ「木のストロー」を開発しようと
思ったのか、お話してくれました。
平成30年7月に岡山を襲った西日本豪雨。大きな被害となった理由の一つに、
森林の間伐が適切に行われていないことが考えられました。
森林は雨を吸ってため込む、スポンジの役割を持っていますが、
適切に間伐されず、雨をため込むことができなかったり、
うまく根を張れず、土砂崩れにつながります。
そこで、間伐材を有効活用できないか考えたそうです。
当時、プラスチックのストローが海に流れ着いて問題となっており、
間伐材でストローを作れたら、プラスチックごみの削減に貢献でき、
環境保全にもつながると考え、「木のストローづくり」が始まりました。
間伐材の性質上、いろいろな問題がありましたが、何回も何回も失敗を重ね、
試行錯誤していく中で、現在の「かんな削り」による方法が考案されました。
★木のストローづくり★
ついに、子どもたちの出番です!
木のストローづくりのセットを開けると、「いい匂い!!」とさっそく子どもたちの感想が飛び出します。
先生の説明を熱心に聞きながら、「ザラザラしている面はどっち?」
「ノリはどれぐらいつけるの?」と真剣です。
安倍ごころのスタッフの方のお手伝いもあり、くるくると上手に巻いていきます。
「できた!!」出来上がると、みんなうれしそうに先生やスタッフに見せています。
細く、上手に巻けた時は特にうれしそうです♪
全員上手に「木のストロー」を作ることができました。
★まとめ★
子どもたちの感想です。
「楽しかった。地球温暖化に少しでも役に立てば。」
「木のストローがむずかしいということがわかった」
「においがいい匂いだった」などなど。いろいろ感じてくれたようです。
最後に川津さんと西口さんからお話です。
川津さんは、「みんなで楽しくものづくりができたこと」「環境について考えてくれたこと」
がとっても嬉しかったそうです。
西口さんは、「東京からでもみんなとつながれたこと」が嬉しかったということ、
また、「環境問題は少しの意識で変わるので、これが少しでも考えるきっかけになれば」と
お話していただきました。
今回は、安倍ごごろさんが、地域貢献として企画し、木のストローづくりキットの購入や
作り方のお手伝いをするなど、学校と協力して環境教育を実施してくれました!!
環境教育について、楽しく学べる「木のストローづくり」。
たくさんの子どもたちに体験してもらいたいと思います。
【お問い合わせ先】
〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号
静岡市環境局環境創造課自然ふれあい係
TEL:054-221-1319 FAX:054-221-1492
E-mail:kankyousouzou@city.shizuoka.lg.jp
9月22日(火)に、静岡市役所清水庁舎にて静岡市・東海大学連携事業「プランクトン観察会」を開催しました!
プランクトン観察会は、目に見えない生き物(微生物)が存在していることを知り、プランクトンを含む様々な生き物が私たちの生活を支えていることを学ぶことによって、環境保全の意識を育んでもらうことをねらいとして毎年実施しています。
今年はコロナウイルス感染拡大を受け、募集人数を減らし、アルコール消毒やマスクの着用を徹底したうえで開催しました。
観察会には小学1年生から6年生までの児童と保護者を含めた30人が参加しました。
まず、「清水魚市場 河岸の市」の裏手の岸壁へ、プランクトン採取に向かいました。
プランクトンネット(写真右)を使って、海水からプランクトンをこし取ります。
子ども達は採取した海水の中にどんな生き物がいるのか、興味深々でした!
その後、清水庁舎へ移動し、東海大学の松浦弘行准教授による「プランクトンって何?」、秋山信彦教授による「魚やエビも子どもはプランクトン、食物連鎖の話」について講義をしていただきました。
子どもたちは、講義を聞きながら目に見えない微生物の世界に引き込まれている様子でした。
いよいよプランクトンの観察です!
目で見ることができない生物がどんな姿をしているのか?、どんな動きをしているのだろう?といったように、
子どもたちは各々の興味と疑問を持ちながら、夢中になって顕微鏡で観察をしていました!
その後、石井洋准教授による「微生物による下水処理の話」について講義をしていただきました。
東海大学の皆さんの講義とプランクトンの観察により、参加してくださった方は楽しみながら知識と体験の両方を得ることができたのではないでしょうか。
今後も、東海大学と連携した学習会を開催する予定です。ぜひご参加ください!
静岡市では、平成26年度に麻機遊水地第4工区で、カミツキガメが捕獲されたことをきっかけに翌年の平成27年度からワナを使ったカミツキガメの捕獲調査を実施しています。
今回の調査は、静岡大学の加藤英明先生をはじめ、静岡大学の学生さん、静岡北中学校・高等学校の生徒の皆さんにご協力いただきました。
大変暑い中、調査に協力いただきありがとうございました。
※例年、調査には、市民調査員を募集していましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大をうけ、市民調査員の募集は行ないませんでした。
今回で6回目となる調査を実施しましたので、その結果を紹介します。
⇩
ワナを106個設置し、164個体のカメを捕獲することができました。
特定外来生物のカミツキガメは捕獲されませんでした。
全体で捕獲したカメの個体数は、昨年度の129個体よりも多く、外来種のミシシッピアカミミガメは約19%(31匹)となり、昨年度の20%(24匹)と比較すると、割合は減りましたが、個体数は増加しました。
在来種のニホンスッポンの捕獲個体数も微増している一方で、在来種のニホンイシガメは昨年に引き続き、捕獲数はゼロでした。
麻機遊水地第4工区におけるカメ全体の繁殖が確認できましたが、静岡県のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されているニホンイシガメの繁殖が確認できなかったことからも、今後在来種が生息しやすい環境を保全し、創りだしていくためにも市では継続した捕獲調査を実施する予定です。
<調査結果>
<捕獲場所>
<こちらからPDFデータもご覧いただけます>
皆さん、「ナガエツルノゲイトウ」という植物をご存知ですか?
聞きなれないうえに、微妙に長い名前ですね・・・。
漢字だと、「長柄蔓野鶏頭」と書くそうです。ナガエ_ツル_ノゲイトウとでも読めばよいでしょうか。
南米原産で、日本には鑑賞目的で持込まれました。
環境省ホームページより転載
さて、このナガエツルノゲイトウですが、水面にマット状に広がり、生態系に影響を与えたり、船の運航に影響を与えたりすることもある厄介者。
さらに、茎などの切れ端からも再生し増えるという、我々にとってはありがたくないたくましさも備えています。
外来生物法で特定外来生物に指定され、各地で防除の対象となっている植物です。
このナガエツルノゲイトウが、麻機遊水地内で発見されたため、令和元年2月8日(土)に、国立環境研究所の西廣先生、麻機ウェットランドクラブの皆さん、東邦大学の皆さんと除去活動を行いました!
現場は、麻機遊水地第三工区の湿地帯。
水際に生えているナガエツルノゲイトウを、レーキなどの器具を使って取除きます。
写真に写っている、黒いツタの塊のようなものがナガエツルノゲイトウです。
取り除いたナガエツルノゲイトウは水を含み、かなり重くなっているうえ、泥まみれ。
数人がかりで運んだり、ビニール袋に詰めたりして運びます。
最終的には、人力では大変なので、ボートを持ち出して水運。
今回の作業では、市指定のごみ袋約15袋分のナガエツルノゲイトウを除去しました。
実際に作業してみると、除去や運搬に労力が必要になるなど、他の特定外来生物であるオオキンケイギクやナルトサワギクと比べて防除作業は手間がかかる印象でした。
今後、関係者の皆さんと協議しながら、この地域での防除の取組みを進めていきたいと思います。
南アルプスユネスコエコパークに登録されている静岡市葵区井川地域において、
11月3日(日)に毎年恒例の「井川ダム祭」・「井川神社秋祭」が開催されました。
井川ダム祭・井川神社秋祭が行われている井川神社は、昭和33年の井川五郎ダム建設に伴い、
5つの神社が1つにまとめられて出来ました。
お祭では、自然の恵みに感謝を捧げる伝統芸能「井川神楽」の奉納をはじめ、地域の人たちが
お神輿を担いで地域を練り歩くなど、井川の伝統や文化を見ることができました。
井川神楽
お神輿渡し
さらに2019年度には南アルプスユネスコエコパークが登録5周年という節目を迎えたことから、
井川にしかない在来作物や雑穀など「食」をテーマとした「井川味わい祭」(静岡市主催)を、
南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンターで初開催しました。
南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター
井川味わい祭 会場内
お祭の目玉は、井川の山・川の幸をふんだんに使ったお弁当の販売と、
静岡農業高等学校の生徒及び東海大学短期大学部の学生が
考案した井川のお土産レシピのコンテストです。
井川de弁当レストラン
新!井川お土産レシピコンテスト
お弁当は全3種類、限定110食ということもあり開始1時間で完売!
中身はどれも豪華で、井川で育ったアマゴや駿河軍鶏のほか山菜や
しいたけの天ぷら、煮物など様々な料理が入っており、味はもちろん
見た目でも来場者を喜ばせていました。
販売されたお弁当(豪華‼)
お土産レシピコンテストでは、静岡農業高等学校の生徒が考案した
「落花生のマカロン」が1位を獲得し、地元の方々も商品化を熱望する
クオリティの高さでした。その他、タルト風落花生クッキー、
サクッとチョコピーナッツボール、ほもろこしカップケーキなど、
在来作物の特徴と風味を生かしつつ、若者の発想で工夫を凝らした
お土産レシピが発表され、どれも美味しく、甲乙つけがたいと、
投票する方も悩んでいるようでした。今後、井川の新名物になることが
期待されます。
「落花生のマカロン」を考案してくれた静岡農業高校の生徒の皆様
コンテストにご参加くださった静岡農業高校、東海大学短期大学部の皆様
同日開催の3つのお祭りと、いくつかのチェックポイントを回る
スタンプラリーも行われ、一番多くスタンプを集めた方には、
景品として井川地域の豪華特産品詰め合わせをプレゼント!
そのほか、2020年の南アルプスあぷとラインカレンダーや
大井川鐵道缶バッジ、高山植物クリアファイルなど
素敵な景品を参加者にプレゼントしました。
さらに、井川の代表的なお土産だった「てしゃまんく最中」が
この日限定で復活し、地元からスタンプラリー参加者に配られました。
本格的な復活までは、もう少し時間がかかるようですが、
また美味しい「てしゃまんく最中」が食べられる日が楽しみです。
復活した「てしゃまんく最中」
また、会場では、ネイチャークラフト、つる細工、「井川メンパ」の製作実演、
南アルプスの風景写真や特種東海製紙株式会社が製造を始めるウイスキー工場の紹介、
南アルプスの生きもの缶バッジ作り、子どもに大人気の射的コーナー、
水素で走る環境にやさしい自動車「MIRAI」の展示などが会場を盛り上げました。
地域おこし協力隊による井川の伝統工芸品「井川メンパ」製作実演
ネイチャークラフト体験
南アルプスとウイスキー工場の紹介
水素で走る自動車「MIRAI」の展示
この時期としては気温が高い日が続いていたため、紅葉のピークには少々早かったですが、
井川地域ならではの美味しい食べ物や、人々のあたたかいおもてなしに、来場者も笑顔で
楽しんでいる様子でした。
登録5周年を迎えた南アルプスユネスコエコパークで、井川地域に受け継がれている
大切な文化や伝統を感じられる1日になりました。
8月18日(日)~8月20日(火)までの3日間において、
南アルプスユネスコエコパーク登録地域内で、「南アルプス高山植物保護セミナー」を
今年も開催することできました!!
(台風の影響があり、開催できるかが不安視されていましたが予備日を使ってなんとか開催することができました。※当初の計画では17日~19日で開催予定)
平成25年(2013年)から続いている「南アルプス高山植物保護セミナー」ですが、令和となった今年(2019年)で7年目を迎えました。これまでに多くの市内高等学校山岳部、登山部の生徒が参加し、南アルプスユネスコエコパークの理念や自然保護の重要性への理解を深めてもらっています。
今年は静岡高校山岳部、静岡東高校登山部、静岡聖光学院高校山岳部の3校15人の生徒と3人の先生が参加しました!
7月には今回参加しない生徒たちも含めて事前学習会を行っています。
この高山植物保護セミナーでは、普段から山に行く機会が多い山岳部、登山部の生徒が「南アルプスユネスコエコパーク」の知識を身に付けたうえで、実際に現地へ足を運び様々な体験学習に取り組んでいます!
【7月に実施の事前学習会の様子】
ここからは、南アルプスの麓にある井川地区の散策や3000mを超える山々への登山など、様々な現地体験学習の様子を紹介していきます!!
【1日目】
朝早くから静岡市役所に集合し、3校一緒にバスで井川へ向かいます。
バスに揺られること2時間、南アルプスの麓にある静岡市最北の集落、井川地区に到着!
1日目の午前中は井川のまち歩きを行います。
学校ごとに3つのグループに分かれ、各グループには地元のまち歩きガイドが付いて、それぞれの学習ポイントで地元の人ならではの貴重なお話を伺いました。
井川湖渡船場をスタートし、廃線小路を進み、ちょっと怖い夢のつり橋を渡り長い階段を登りきると
そこには全長11mの存在感抜群の井川大仏が鎮座していました!!
井川大仏を後にし、今でも地元の小中学生達が使うという山の中の通学路を進んでいくと、
由緒ある龍泉院や井川で古くから信仰されているヤマイヌを祀ってある井川神社などがありました!
そしてお腹も空いてきた12時には1日目の昼食をとる南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンターに到着です。ここでまち歩きガイドの3人とお別れです。
ガイドの皆さんとお別れした後に待っているのは昼食の時間です!
高校生やスタッフが待ちに待った1日目の昼食は・・・
井川の在来作物を使った超豪華「井川丼」!!
やまめの唐揚げと在来の野菜がのったどんぶりにそばが付いてくるボリューム満点の逸品です!!
さらにビジターセンターの昼食で凄いところは昼食を頼んだ人が利用できる
在来作物を使った野菜バイキング!!
これは本当におすすめですので是非ご利用ください。
みんなで仲良く昼食を食べます。
食後にはビジターセンターで合流した静岡大学増澤教授の当初は予定していなかった特別講義もありました!
井川という場所が南アルプスユネスコエコパークのなかでどういう位置付けなのか改めてご説明いただきました。
昼食後は特種東海フォレストのバスに乗り換え椹島へ向かいます。
1日目の宿泊地である椹島ロッジに到着してからは、増澤教授指導のもと周辺の植生観察を行いました・・・
しかし、山の天気は変わりやすく、屋外で活動中に雨が降ってきて、
止む様子もないことから残念ながら植生観察は断念。
だけど大丈夫です!椹島には雨の日でも南アルプスのことを学べる施設があります!
山岳写真を長きにわたって撮影し、南アルプスの啓発に多大な貢献をされた故白籏史朗氏の作品が展示してある南アルプス白籏史朗写真館を見学させていただきました。
また、写真館の研修室でも増澤教授による雨天時用の特別講義を実施していただきました!
この研修室には増澤教授が監修した南アルプスに関するパネルが掲示してあり、ここではこのパネルを使っての講義となりました。
講義終了後、夕食をとって1日目の行程は終わりです。
2日目も早いことから21時には消灯です。
【2日目】
2日目も行程が盛りだくさんなので6時には椹島ロッジを出発します。
ここからは2名の山岳ガイドもセミナーに加わります!
駒鳥池駐車場からは登山開始です!!
千枚小屋まであと少しです。
2日目の宿泊地である千枚小屋に到着です。管理人さんに挨拶をします。
休憩も早々に切り上げ、千枚岳を目指します。
およそ1時間で標高2880mの山頂に到着です。記念撮影を行います。
例年であればここまでで登山の行程は終了でしたが今年はひと味違います。
南アルプスのさらなる奥地へと向かいます。
それでも山岳部、登山部の皆さんは平気な様子。
途中の休憩ポイントである丸山付近ではなんと南アルプスユネスコエコパークのシンボルでもある
ライチョウに遭遇しました!!!!
ライチョウに会えるなんて今年の参加者の皆さんは幸運の持ち主です。しばらくライチョウの親子を観察した後、険しい道のりを経て本日の目的地悪沢岳に到着です。
ここ悪沢岳は標高3,141mの名峰です!
天気がよければ中岳方面も展望できたのですがあいにくの空模様。
勿論、記念撮影を行います!
記念撮影と休憩を終えたら下山です。
今回の参加者は本当に運がよかったのか、なんと帰り道にもライチョウに会えました。
また、他の動物ではニホンザルの群れにも遭遇しました!
こんな高山帯でニホンザルに遭遇するとは、とても衝撃的な場面でした!
そして千枚小屋に降りてもまだまだ学習は続きます!
本来なら屋外での活動を予定していましたが、1日目に続いて天候が悪化。
登山中に雨に降られなかったのは幸いです。
雨天時行程として用意していた千枚小屋内で、まずは静岡県自然保護課から南アルプスにおける高山植物保護の取組の紹介です。
これまでは静岡市の取組を紹介してきていたので、学生にとって新鮮だったようです。
その後は増澤教授に南アルプスの植生について、ご講義いただきました。
今回初の取組として山小屋までプロジェクターを持ち込みスライドを用いて説明。
これが大変好評で是非来年度以降も実施したい取組です。
登山に学習に盛りだくさんの2日目の行程も終了。
千枚小屋のおいしい夕食を食べて20時には消灯です。
【3日目】
3日間のこのセミナーもいよいよ最終日です。
昨日の曇り空とは打って変わって、美しい朝焼けと雲海が広がっていました!
日本一の標高を誇る富士山も綺麗に見えます。ここ千枚小屋から見る富士山の美しさは日本一と言っても過言ではないでしょう。
千枚小屋の別の場所からははっきりと赤石岳も見ることができました。
この場所は本当に贅沢な場所だと思います。
朝食を済ませ、朝焼けの山々を堪能した後は早速、学習開始です。
まず初めに千枚小屋周辺植生調査を行います。
宿泊地にしている千枚小屋ですが、標高2600mにあります。そのため周辺にはたくさんの高山植物が自生しており、これらの高山植物の植生調査を増澤教授指導のもと高校生たちが実施しました。
調査方法ですがブラウン・ブランケ法と呼ばれる一定の範囲を囲い、その中の植物を調べる方法で行います。今回は2カ所で調査を行いそれぞれの比較もしました。それぞれの植生状況が異なる点や一定の種が優占していることなど、様々なことが浮き彫りになったと思います。
植生調査を終えて小屋に戻る道中では、悪天候でできなかった植生観察も行いました!
次に防鹿柵維持管理体験を行います。
防鹿柵とは鹿による食害から高山植物を守るものですが、千枚小屋周辺にはその防鹿柵が設置されています。高校生たちには、防鹿柵の仕組みや設置方法、実際に設置されている防鹿柵の現状確認などを実施してもらいました!
今回の高山植物保護セミナーにガイドとして従事してくださっている櫻庭さんは6月に実際にこの千枚小屋周辺の防鹿柵の設置作業を行っていただいている方でもあります。
実際に作業をやられている方からレクチャーを受けるのはとても貴重なことですね。
千枚小屋周辺植生調査と防鹿柵維持管理体験の2つで3日目の体験学習は終了です。
体験学習終了後、平成30年度の高山植物保護セミナーで作成したポスターを千枚小屋管理人にお渡ししました!先輩が作ったポスターは千枚小屋に掲示され、登山客に高山植物保護の重要性を発信します!勿論、今回参加した高校生たちにも学校に帰ってから自分たちのポスターを作っていただきます。
ポスターを渡し終えたら下山開始です。
駒鳥池駐車場からは車両移動です。
椹島ロッジでセミナーの終了式を行います。
ここで増澤教授とガイドの2人とはお別れです。
椹島ロッジで昼食と入浴を済ませ、バスにて移動です。
行きと同じ長い道のりを経て静岡市役所に到着です。
ここで解散式を行います。
3日間にわたる高山植物保護セミナー本当にお疲れ様でした!
普段、インターネットや本などで情報を得ることはできても、実際に現地に足を運んで体験することはなかなかできないことです。
今回、この貴重な体験をした高校生には、是非学んだことを学校の友人や家族に伝えてほしいと思います。
また、これがきっかけで南アルプスの貴重な自然を守る、山に関わることに取り組む、そんな仲間が一人でも多く増えてくれたら幸いです。
静岡市内の山岳部、登山部の高校生が参加し実施している高山植物保護セミナーの事後学習会を開催しました!
長きにわたる今年度の高山植物保護セミナーもいよいよ最終回を迎えます。
3校の生徒が7月の事前学習会、8月の南アルプス現地体験学習で学んだ成果として、高山植物保護のために必要な対策や課題をまとめたポスターを発表しました!
講評は現地体験学習に同行していただいた静岡大学増澤教授に行っていただきました。
また、後半には南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの鵜飼氏に、南アルプスでの高山植物保護の取組についてご講義いただきました!
まずは高校生の発表の前に8月の現地での体験学習の振り返りを行います。
残念ながら現地体験学習に参加できなかった学生も今回の事後学習会には数多く参加してくれました。
また、現地に行ってから4カ月が経過しても、参加した学生はもちろん皆さん興味深々で聴いてくれました。
振り返りを済ませたらいよいよ高校生によるポスターの発表です!
最初に静岡高校による発表です。
最初の発表にもかかわらず、静岡高校の皆さんにはとても元気よく発表をしてくれました。
防鹿柵による高山植物の保護の効果を認めつつ、鹿の数を減らすという根本的な解決方法の必要性について言及してくれました。
このことは南アルプスだけでなく日本中で直面している問題ですので、自治体や地域などが連携して解決に向け取り組まなければいけませんね。
次に静岡東高校の発表です。静岡東高校は3校のうち最も参加者が多く、ポスターを2グループに分かれて作っていただきました!
まずは1グループ目の発表です。
こちらのグループはどうやったら南アルプスを楽しんでもらえるかという点に着目してポスターを作成してくれました。
南アルプスで見ることができる代表的な高山植物の紹介や、ライチョウやオコジョなどの動物の紹介、また、このセミナーの主題である高山植物保護についてを満遍なく記載しています。
このポスターを見れば初めて南アルプスを登る人でもより一層南アルプスを楽しむことができますね!
続いて静岡東高校の2グループ目の発表です。
静岡東高校2グループ目の皆さんは静岡高校と同様、防鹿柵に着目してポスターを作ってくれました。
ポスターの中では防鹿柵が設置してある場所とそうでない場所の比較がされており、防鹿柵の効果がよくわかる内容となっていました。
また、特徴的だったのは手書きの高山植物の絵です。とても綺麗に描かれており増澤教授も絶賛されていました。
最後に静岡聖光学院高校の発表です。
静岡聖光学院はユネスコエコパークという制度について、ポスターの中で紹介してくれました。
一般にあまり知られていないユネスコエコパークについてポスターにしてくれることはとてもありがたいことです。
このポスターがあれば南アルプスユネスコエコパークについてより多くの人たちに知ってもらうことができますね!
また、昨年に引き続き静岡聖光学院は学校の文化祭で高山植物保護セミナーでの体験を紹介してくれたそうです。
山岳部以外の学生にもこの取組が伝わり、より多くの人が南アルプスユネスコエコパークについて興味をもってくれたらと思うばかりです。
白熱したポスター発表の終了後は南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの鵜飼氏による講義に移ります。
鵜飼氏は南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの一員として長年にわたり南アルプスでの高山植物保護に携わっており、数多くの経験と知識をお持ちの方です。
現在までに蓄積された情報を惜しみなく高校生たちに発信していただきました。
今回、南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの取組を紹介いただいたことで、静岡市や静岡県などの官公庁だけでなく、様々な団体が南アルプスの保全に取り組んでいることを知り、そこにある自然環境の重要性が改めて伝わったかと思います。
この事後学習会をもって令和元年度の高山植物保護セミナーは終了となりました。
参加した3校の学生たちには、自分たちの地元である静岡市にはとても貴重な自然や文化があることが伝わったかと思います。
今後、彼らがこのセミナーを通じて学んだことを様々な場面で活かしていただきたいと思います。
そして、未来にわたって南アルプスの自然が受け継がれていくことを願っております。
高山植物保護セミナーに関わってくださった皆様ありがとうございました。
◆令和元年度高山植物保護セミナー現地体験学習の様子はこちら◆
静岡市では、平成26年度に麻機遊水地第4工区で、カミツキガメが捕獲されたことをきっかけに
翌年の平成27年度からワナを使ったカミツキガメ捕獲調査を実施しています。
調査には、静岡大学の加藤英明先生をはじめ、市民調査員、静岡大学の学生さん、静岡北中学校・高等学校の生徒さんなど、総勢38人の方に協力いただきました。
大変暑い中、調査に協力いただいた方、ありがとうございました。
今回で5回目となる調査を実施しましたので、その結果を紹介します。
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ワナを93個設置し、129個体の生き物を捕獲することができました。
特定外来生物のカミツキガメは捕獲されませんでした。
外来種のミシシッピアカミミガメは約20%(24匹)で、昨年度の28%(31匹)よりも減りました。
これまでの継続した調査の実施により、外来種防除の効果がでてきていると思われます。
しかし、在来種のニホンスッポンとニホンイシガメの捕獲割合も、昨年度より減ってしまいました。
中でも、ニホンイシガメの捕獲数はゼロでした。
ニホンイシガメは、静岡県のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている、希少な生き物です。
こうした在来種が生息しやすい環境に戻せるよう、市では引き続き調査を実施する予定です。
<調査結果>
<捕獲した場所>
<こちらからPDFデータもご覧いただけます>
令和元年5月25日(土)に、ふじのくに地球環境史ミュージアムで開催された「ふじのくにの里山ー植物と昆虫のつながり」という植物調査イベントの中で、特定外来生物オオキンケイギクの抜根を行いました。
このイベントは、オオキンケイギクに集まる植物を観察することで、外来植物と昆虫との関係を調査するものです。
参加者の皆さんは、午前中はフィールドに出て、オオキンケイギクに集まってくる昆虫を採取されていました。
ミュージアムの研究員さんのお話では、オオキンケイギクにはあまり昆虫が集まってこないそうです。
昼食後、市の職員からオオキンケイギクの解説と抜根方法の指導をさせてもらったのち、改めてフィールドへ向かいます。
当日は天気に恵まれ(すぎて)、5月なのにとても暑い!
参加者の方々は、抜根具を手にミュージアム周辺の道路や法面に際いているオオキンケイギクを抜いていきます。
この時期のオオキンケイギクは花を咲かせているものもあれば、まだつぼみだけのものもあります。
周りにほかの植物が生い茂っている場所で「黄色い花」だけを目印にすると、なかなかオオキンケイギクが見つからないことも・・・
オオキンケイギクの葉っぱは細長い楕円形をしているので、後半はそれを目印にして探していました。
オオキンケイギクが集まって生えているところを抜根してみると、その下にはほかの植物はなく、土の地面しかありません。
これは、オオキンケイギクが他の植物を追いやってしてしまった結果。
オオキンケイギクが、生物多様性に影響を与えている様子が見て取れます。
参加者の皆さんのご協力を得て、ビニール袋10袋分のオオキンケイギクを抜根できました!
抜根後は、再びミュージアム内に戻りバックヤードやミドルヤードの見学。
ふじのくに地球環境史ミュージアムの中でも、普段はなかなか見ることができない場所も見ることができて、参加者の皆さんも楽しそうにしていました!
イベントに参加されたみなさん、ふじのくに地球環境史ミュージアム関係者の皆さん、ありがとうございました!
オオキンケイギクは5月~7月に黄色い花を咲かせます。
道路端やのり面などでも見ることできるため、市民の皆様には最も身近な特定外来生物といってもよいかもしれません。
このオオキンケイギクは見た目はきれいですが、一度侵入してしまうとこの記事でも書いたように他の植物を追いやってしまい、在来の生物多様性に影響を与えてしまいます。
皆さんもオオキンケイギクを見かけたら、抜根にご協力ください!
令和元年5月12日(日)、葵区足久保一丁目2区自治会の地域クリーン作戦において、特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業を行いました。(去年に続いて2回目の実施です)
去年駆除作業をした美和中学校脇の安倍川沿いに行くと、オオキンケイギクは、去年の半分も咲いていませんでした。去年の成果が出ているようですね。
地域の皆さんも、普段からオオキンケイギクを見つけると抜き取って下さっているとのことで、とても心強いです。
今回は、花が咲いているものが少ないので、葉だけの状態でオオキンケイギクと判別する必要がありましたが、ここで思わぬ強敵が・・・。
オオキンケイギクの葉にとてもよく似た他の雑草がありました!
右がオオキンケイギクで左が違う雑草です(これでは見分けがつきませんね・・・)
よく見ると根元の色が違うので、だんだん見分けがつくようになり、地域の方が「これはオオキンケイギクだね、こっちは違うね」とオオキンケイギクを見分けるコツをつかんでいました。
去年より少ない40袋ほどのごみ袋が一杯になり、作業は終了しました。
参加していただいた足久保一丁目の皆さん、ご協力ありがとうございました。
今後も駆除作業を続けることで、この地域のオオキンケイギクを一掃できると思います。引き続き、地域の皆さんのご協力をお願いします!!
12月13日(木)に、平成30年度高山植物保護セミナー事後学習会を開催しました!
今回の事後学習会は、以前、当HPでも紹介しました「高山植物保護セミナー」(平成30年9月25日記事)の現地体験学習に参加した高校生を中心に、改めて今年のセミナーを振り返るとともに、さらに南アルプスにおける理解を深めてもらいたいという思いで開催しました。
8月の現地体験学習に参加した生徒の皆さんには、現地での活動を通して印象深かったこと、重要だと思ったこと、広く知ってもらいたいことなどをテーマに学校毎にポスターを作成し、今回の事後学習会で発表をしてもらいました!
当日は、現地でもご一緒いただいた静岡大学の増澤教授にお越しいただき、講評していただきました。
【静岡高校による発表】 【静岡東高校による発表】
【清水東高校による発表】 【静岡聖光学院高校による発表】
【増澤教授による講評】
同じ体験学習を経験した生徒の皆さんでしたが、作成したポスターは各校すべて異なるテーマとなり、様々な視点からの発表はとても興味深いものとなりました。
また、発表では作成にあたって強調した点や工夫した点、見た人に何を期待するかなどを聞くことができ、皆さんの思いがとてもよく伝わってきました。
【静岡高校】 【静岡東高校】
【清水東高校】 【静岡聖光学院高校】
今年度の高山植物保護セミナーの集大成であるこれらポスターは、来年度のセミナー現地体験学習の際に、千枚小屋に掲示させてもらう予定です。
ぜひ多くの皆様にご覧いただき、南アルプスの現状や高山植物保護の取り組み、そして高山植物保護セミナーという活動を知ってもらえたら嬉しく思います。
学習会後半は、現地体験学習の振り返りや南アルプスでの高山植物保護活動の紹介のほか、千枚小屋の管理人の方から、千枚小屋周辺や南アルプスの魅力について、お話を聞くことができました。
日々変わりゆく美しい風景や咲き誇る高山植物、かわいい動物など、シーズンを通して山小屋に従事する管理人ならではのお話に、生徒の皆さんはとても興味津々な様子でした。
【山小屋管理人による講義】 【質疑応答の様子】
今年度の高山植物保護セミナーでの数々の体験学習は、きっと生徒の皆さんの心に残るものになったのではないでしょうか。
ぜひこの経験を活かし、今後も南アルプスに関わっていってほしいというのが私たちの願いです。
広大な南アルプスの山々のどこかで、また皆さんと出会えたら嬉しいですね。
11月7日(水)に大里西小学校の5年生が、静岡市環境学習指導員の派遣を受け、環境問題について学習しました。
体育館にみんながそろったところで、環境学習指導員の「ニッシー」が登場しました。
「2100年未来の天気予報」では、ニッシーが気象予報士になりきり
「明日の東京の気温は44℃・・・」
と中継すると、みんなから笑い声があがりました。
でも、この話は笑いごとではないかもしれません。
過去約百年で、地球の平均気温は0.85℃上昇したといわれています。その原因は地球の人々が様々な活動で出している二酸化炭素等の温室効果ガスです。地球の人々が今のままの活動で二酸化炭素を出していると、地球温暖化が進み続け、こんなことになってしまうかも・・・。
ニッシーが用意した、静岡市民1人が1日に出しているごみの重量(中身は新聞紙)を持ってみると、意外に重いことがわかりました。ごみを焼却するときには二酸化炭素が出るので、家庭で出るごみをできるだけ分別して燃えるごみに出す量を減らしていきたいですね。
5年生のみんなは、これから自分でテーマを決めて調べ学習を行います。
調べる方法としては、インターネットだけでなく、家族に聞いたり本で調べたりする方法があるとアドバイスをもらいました。
そこで、家族への環境についてのインタビュー内容を友達と相談して考えました。
友達と相談することで、いろいろなアイディアが出たようです。
みなさんが、これから地球温暖化やエネルギーなど、環境問題についていろいろなことを学び、環境にやさしい生活をしてくれることを期待しています。
11月8日(木)に伝馬町小学校の5年生が、谷津山で環境学習会を行いました。5年生のみんなは、これまで静岡市内の海や山の環境を学習してきました。
この日の講師は、15年間谷津山の保全活動をしている「やつやま友の会」のみなさんです。この学習会のために朝から12人もの会員さんが来てくださいました。
友の会のみなさんは、放任竹林の伐採と植樹、自然観察会等を行い、人の手が行き届かなくなってきた谷津山を自然豊かな里山に再生する活動をしています。
暖かい晴天の中、清水山公園から12人ずつのグループになり、古墳の森公園を目指して出発しました。
歩きながらみんなが植物や放任竹林について質問すると、友の会の方がいろいろなことを教えてくれ、植物について学びながら登って行きました。
古墳の森公園に到着し、友の会の大石会長から里山や放任竹林など谷津山のいろいろなお話を聞きました。谷津山に生えている孟宗竹(もうそうちく)は竹の子の状態から2か月ほどで15メートルの高さまで育つそうです、すごい速さですね!
お話のあとは、みんなが次々にいろいろな質問をしました。「友の会の活動をしていてうれしいことは何ですか?」「切った竹の処分方法は?」などなど・・・みんなとても積極的です。
場所を変えて、竹林を伐採した空地で放任竹林について詳しく教えてもらいました。竹林伐採後に植えた木には目印にピンクのひもを結んであります。実際に竹を切るところも見せていただきました。
清水山公園に戻り、みんなに今日の感想を聞いてみると・・・
「友の会の活動は清掃活動だけだと思っていたけど、放任竹林を伐採したり谷津山を守る活動をしていることを初めて知った。」「谷津山のいろんなことを知ってよかった。」などいろいろな感想を話してくれました。
5年生のみんなは、同行した私たちもびっくりするくらい環境に興味をもっていて、歩いているときもお話の後もいろいろな質問をしていました。
伝馬町小学校のみなさんは遠足などで谷津山に行くことがあるそうですが、今日の学習会で谷津山について初めて知ったこともたくさんあると思います。これからも季節ごとに変化する谷津山の自然に興味をもって、ぜひ遊びに行ってくださいね!
やつやま友の会の皆様、ご協力本当にありがとうございました。
9月28日から29日にかけ、南アルプスユネスコエコパーク登録地域である荒川岳周辺(標高約2,800m)のお花畑を保護するため、環境省によって設置されている防鹿柵の養生撤去作業に行ってきました!
平成23年度より設置されているこの防鹿柵ですが、積雪の重みによる破損を防ぐため、秋に一時撤去し、春に再度立ち上げるというサイクルを毎年繰り返しています。
なお、防鹿柵の撤去、と一言で言っても、数時間の登山を経てからの、高山域かつ足場の悪い斜面での撤去作業です。柵の総延長は1,000mを越えるため、広範囲を移動しなければならず、徐々に疲労が蓄積していきます…。
無数に転がる岩に足をとられながらも、環境省の自然保護官をはじめ、ボランティアの方々と協力しながら一つ一つ安全に注意して作業を進め、二時間ほどですべての柵の撤去を終えました。
これから長く厳しい冬を越え、来年の春の柵の立ち上げ作業を経て、初夏にはきっとまた美しいお花畑をみせてくれることでしょう。
高山植物の保護活動は、多くの方の協力があって成り立っています。
このような地道な作業が、南アルプスの高山域で毎年行われていることをぜひ皆さんに知っていただき、南アルプスについて興味を深めていただけたら嬉しいです。また、ボランティアとして防鹿柵の立ち上げ、養生撤去作業への参加も可能です!
「静岡の宝物」を守る活動に、あなたも参加してみませんか?
【防鹿柵養生撤去の様子】 【撤去後の資材(春の立ち上げまで残置)】
【ダケカンバ並木道】 【紅葉に染まる荒川小屋周辺】
環境創造課では、平成28年度より積雪期にも耐えられるよう小型の防鹿柵を熊の平小屋周辺に試験的に設置しています。熊の平小屋は、静岡市内の最北にある市営の山小屋です。
昨年度調査からちょうど一年ぶりに、8月25日~27日にかけて熊の平小屋周辺に設置してある防鹿柵の維持管理作業と植生調査に行ってきました。
さて、気になる防鹿柵の状態ですが、果たして積雪による重みにちゃんと耐えられたのでしょうか?恐る恐る設置場所を見てみると…?昨年同様、6基全てがその姿を変えず立派に立っておりました!スタッフ一同一安心!
防鹿柵の維持管理作業では、雪の重みによる多少のネットのたるみや支柱の傾きが見られましたが、柵として特段の問題はなく、現状のまま設置を継続することとしました。
植生調査においては、柵の周辺はシカによる食害が顕著に見て取れましたが、柵内の植生は柵外と比較して背丈が高く、柵による植生保護の効果を確認できました。
ただ、柵内における植生の種の回復には、引き続き経過を観察していく必要があります。
今後とも定期的に調査を実施し、柵の設置による効果の検証をしていきます。
上記活動をしている静岡市の奥の奥、市営熊の平小屋は樹林帯の中にひっそりと佇む、まさに秘境のような山小屋です。
正面に農鳥岳を望む絶好のロケーションに、登山者を迎えるスタッフのあたたかな笑顔。
一度訪れたら、虜になること間違いなし!?
皆さんもぜひ、静岡市の最奥地を訪ねてみては?
以下、道中撮影した写真をご紹介します!
【標高日本第2位の北岳(3,193m)】 【標高日本第3位の間ノ岳(3,190m)】
【大井川源流部の湧水】 【三峰岳周辺で見たライチョウ親子】
9月26日(水)に清水第三中学校特別支援学級の1年生と3年生が駿河区谷田の吉田川で環境学習会を行ったので、その様子をレポートします!
川の水も冷たくなりつつある中、網を片手に川に入り、静岡市環境学習指導員さんと一緒に水質検査を行い、生き物を探しました。
捕れた生物を白いバットに入れて、これは何?と確認していくと・・・
きれいな水にいる、サワガニ、タニガワカゲロウ、アブラハヤ、コオニヤンマ、ヘビトンボ等の生物をたくさん捕まえることができました。環境省で絶滅危惧ⅠB類に指定されているホトケドジョウも捕まえました。
大きいモクズガニの雄雌(夫婦?)も捕まえました!
参加した生徒さんの感想です。
「モクズガニのはさみが大きくてすごかった。」
「水質検査で(試薬の)色がピンクになってきれいな水とわかった。」
「自分の網で魚を捕ることができてうれしかった。」
「魚の捕まえ方のアドバイスのおかげでたくさんの生き物を見ることができました。」
みなさんの感想から、充実した学習会だったことがわかります。
この経験をきっかけに、たくさんの生き物が住むきれいな川を守るために、みなさんができることを考えていって欲しいと思います。
8月12日(日)~8月14日(火)までの3日間、南アルプスユネスコエコパーク登録地域にて、「南アルプス高山植物保護セミナー」を開催しました!!
環境創造課では、平成25年度から「南アルプス高山植物保護セミナー」を実施しており、市内の高校の登山部、山岳部の皆さんと一緒に南アルプスの高山植物を守る取り組みを行っています。
二ホンジカによる高山植物の食害をはじめとした、南アルプスで起こっている変化を知ってもらい、高山植物保護の重要性及び次世代を担う若い世代における南アルプスの自然保護に対する理解を深めてほしい、という想いから始まったこの事業は、今年で六度目を数えます。
今年は静岡高校・静岡東高校・清水東高校・静岡聖光学院高校の4校、生徒15名と顧問の先生方が参加しました!
たくさんの学習と登山と‥充実の内容にひと夏の思い出として生徒の皆さんの心に深く刻まれたであろう、今年のセミナーの様子を紹介します!
【1日目】
井川地域にて井川歴史文化学習を行いました!
南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンターにて、井川の伝統農法である焼畑農業とヤマイヌ(オオカミ)信仰についての説明の後、井川神社に場所を移し、信仰の対象として祀られているヤマイヌの石像を見学しました。
その後、焼畑農業体験の一環として、火入れを終えた畑に向かい、雑草の生育を防ぐ防草シートを張る作業をしてもらいました。時折雨がパラつく中、テキパキと作業を進めてくれた生徒の皆さんによって、予定よりも早く作業を終えることができました。
井川ビジターセンターでのお昼ご飯は井川の在来作物を使った料理です。新鮮なのはもちろん、ボリュームもあり大満足!!食後のデザートには井川地域で採れた美味しいブルーベリーもいただきました!
午後は椹島ロッヂに移動し、静岡大学の増澤教授のご指導のもと、椹島周辺の植生観察を行いました。また天気が良かったため、川に入って生物の観察もしました。南アルプスの自然を大いに学び、体感し、初日の学習を終えました。
【2日目】
椹島ロッヂから千枚小屋(標高2,565m)へ到着後、さっそく千枚岳(2,880m)経由にて丸山(3,032m)を目指し片道およそ2時間ほどの登山開始です。様々な高山植物やその地ならではの特徴的な地形を眺めながら歩を進め、丸山山頂では雄大な山々を望むことができました!
山頂にてゆったりとお昼休憩をとっていた矢先、急に暗雲が垂れ込め始め・・・。
支度を整え急いで下山を開始するも、途中から雷を伴う激しい雨に打たれ、ずぶ濡れになりながらなんとか千枚小屋へ到着。
千枚小屋で身支度を整えながら天候の回復を待つも、無情にも降り続ける雨・・・。
そこで当初の予定を一部組み替え、屋内での学習を実施しました。
まずは、環境省南アルプス自然保護官事務所の小池自然保護官による講義です。自然保護官の普段の業務として、国立公園の管理や環境省の取り組み、またこれまでの経験など多くのお話をしてくださいました。体験談を交えた貴重なお話に、その後の質疑応答も大変盛り上がり、生徒の皆さんの興味を惹く有意義な時間となりました。
次の講義は市職員による『静岡市における高山植物保護の取組とシカの食害について』です。南アルプスを取り巻く現状と課題を説明しました。
その後、千枚小屋周辺に設置してあったセンサーカメラの記録を皆で見てみると…バッチリ映っていました、ニホンジカです。千枚小屋周辺にもニホンジカが頻繁に出没していることが明らかとなり、生徒の皆さんにも高山植物の危機的状況が伝わったのではないかと思います。
【3日目】
前日とは打って変わって、気持ちの良い快晴!柔らかな朝日が我々を照らしてくれました。
千枚小屋周辺にて植生調査を実施しました!
調査は、決められた枠の中に、どのような植物がどの程度の割合で生育しているのかを被度、群度という表現で記録する「ブラウン・ブランケ法」にて行いました。
花が咲いていれば比較的判別はし易いのですが、今年は花の咲き始めが早く、調査時にはほぼ花は咲いていないという状況の中、増澤教授のアドバイスをいただきながら、葉の形でなんとか判別しようと懸命に図鑑と植物を見比べる生徒の皆さん。
今回は小屋周辺の1か所と、小屋から少し離れた登山道沿いでの1か所の計2か所で調査を実施しました。
それぞれ植生状況が異なる点や、一方に比べ特定の植物が優占している点など、双方を比較することで、ニホンジカによる食害状況が浮き彫りとなった結果を、皆さんはどのように感じたのでしょうか。
次に、防鹿柵の維持管理体験学習です。柵の構造を説明した後、実際に設置してある防鹿柵を見て触って、破損や緩みがないかを確認してもらいました。
とても地道な作業ですが、このような継続的な維持管理こそが、高山植物の保全に繋がる重要な取り組みの一つなのです。
以上で全ての学習が終了!
下山後椹島ロッヂでの修了式、静岡庁舎での解散式を経て解散となりました。
生徒の皆さん、お疲れさまでした!!
今年度は総じて天候にも恵まれ、セミナーでの現地体験学習を無事終えることができました。
このセミナーに参加したことで、まずは南アルプスを知り、そして学ぶ良い機会となったかと思います。
今後はこれをきっかけとして、さらに南アルプスへの理解を深めてもらい、行く行くは将来どのような形であれ、南アルプスを保全し、また活かす取り組みに関わってもらえたら、と職員一同願わずにはいられません!!
皆さんどうもありがとうございました!!
静岡市では、平成27年から麻機遊水地において、カミツキガメの捕獲調査を行っています。
調査には、静岡大学の加藤英明先生をはじめ、市民調査員、静岡大学、静岡北中学校、北高等学校の学生など、総勢80人にご参加いただきました。
非常に暑い中、調査にご参加いただいた方、ありがとうございました。
今回で4年目となる調査を、7月14日、15日に実施しましたので、その結果をご紹介します。
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【調査の概要】
●調査場所:麻機遊水地 第4工区、七曲川(静岡市葵区芝原)
●調査日:7月14日(土)、15日(日)
●調査方法:14日にワナ(エサを入れたカニ網)を設置し、15日に引き上げる
●ワナ設置数:155個
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【調査結果】
捕獲した種類とその個体数の結果は以下のとおりです。
<調査報告>
<捕獲場所>
<こちらからPDFデータもご覧いただけます>
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今回の調査ではカミツキガメは見つかりませんでしたが、ミシシッピアカミミガメなどの外来種が多く見つかりました。
在来種の保全のためにも、継続して調査を行っていく予定です。
今後とも静岡市の外来種対策にご理解とご協力をお願いします。
平成30年5月19日(土)、葵区足久保一丁目2区自治会の地域クリーン作戦において、特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業を行いました。
地域の自然を守ろうと、数年前から美和中学校脇の安倍川沿いに群生しているオオキンケイギクを、住民の皆さんで駆除してくださいました。
作業前の様子です。
黄色い部分が、オオキンケイギクが群生しているところです。
朝早くから地域の清掃活動に参加された皆さんが、オオキンケイギクの駆除のために集まってくれました。
駆除作業に入る前に、市の職員からオオキンケイギクの解説と駆除の方法について説明しました。
根から抜く必要があること、抜いたものが飛び散らないよう、ごみ袋に入れてきっちり縛ることが重要なことなどを皆さんにお話ししました。
また市からは、オオキンケイギク用の抜根具と、抜根したオオキンケイギクを入れるゴミ袋を提供させていただきました。
地域の活動が終わってから参加してくださる方がどんどん増えていき、最終的に100人近くの方が、作業に加わってくださいました。
花のついたものを駆除した後は、葉だけの若い株も丁寧に抜いていきました。
汗ばむほどの陽気の中、1時間ほどの作業で土手と河川敷のオオキンケイギクを駆除し、約90袋のごみ袋がいっぱいになりました。
そして、こちらが作業後の様子です。
あれだけあった黄色い部分が、すっかりなくなりました!
足久保一丁目2区のみなさん、ありがとうございました!
オオキンケイギクは多年草であり、一度抜根しても根っこの部分が残っていると次の年も生えてくることがあります。
オオキンケイギクの防除には、地域の皆さんの力を借りながらこのような取り組みを継続的に進めていく必要があります。
皆さんのご協力をお願いします!
平成30年5月11日(金)静岡市沼上資源循環学習プラザ(しずもーる沼上)で「オオキンケイギクではがき作り」講座の一環として、しずもーる沼上近くの土手に生えている特定外来生物のオオキンケイギクの駆除活動を行いました。
市職員がオオキンケイギクの特徴や駆除方法の説明をした後、講座の参加者と(一財)静岡市環境公社の皆さんが、駆除作業に取り掛かりました。
オオキンケイギクは非常に生命力が強く、根が残っていると翌年も花をつけてしまうので、根から抜き取ることが重要です。
土手の一部のオオキンケイギクを一掃しました。
今回は、駆除したオオキンケイギクの茎の部分をはがき作りに使用するため、花のすぐ下の茎を切り取りました。
その他の部分は、花や根が飛散しないようにごみ袋にしっかりつめて、沼上清掃工場へ持ち込み焼却処分しました。
しずもーる沼上へ戻り、茎を細かく切り重曹を入れて煮ました。1日目はこれで終了です。
翌日は、昨日煮たものをミキサーにかけ、漂白し水洗いしたものをすいてはがきを作りました。
オオキンケイギクの茎からはがきが出来ました!!
今回は、特定外来生物のオオキンケイギクを材料にしてはがきを作りました。駆除して処分するものから、はがきができるとは驚きですね!
今の時期、道路や川沿いに群生しているオオキンケイギクですが、在来植物を守るためにも駆除活動をしていく必要があるため、地域の皆様のご協力をお願いいたします。
平成30年3月10日(土)静岡科学館る・く・るにて
生物多様性こどもフェア「クワガタやザリガニも!?知っているようで知らない外来生物」
を開催しました。
●かるたゲーム「外来生物を捕まえろ!」●
外来生物カード「ピンチくん」を使って、生きものの特徴から外来生物を捕まえるかるたゲームを行いました。参加した子どもたちは、捕まえる外来生物が何かを一生懸命に考え、カードを取っていました!どんな生きものが外来生物なのか、楽しみながら知ってもらうことができました。
●講演「みる・きく・さわる 外来生物」●
こんちゅうクンこと竜洋昆虫自然観察公園の北野伸雄さんが、外来生物やその影響を受けている在来生物について、クイズを交えてお話ししてくださいました。外来生物というと、外国から日本に来た生きもののことだけだと思われがちですが、実は、日本国内のほかの地域から来た生きものも「国内外来生物」といい、外来生物に含まれるということも教えてくださいました。
会場には、竜洋昆虫自然観察公園の池で実際に捕まえられた外来生物や在来生物が展示され、参加した子どもたちは近くで観察したり、触ったりしていました。
こんちゅうクンは最後に、身近で昆虫が目に見えて減少していることについて触れ、『小さな変化に気付くためには、日常の中で小さな生きものがいることを知らないといけない』というメッセージを参加者に伝えました。
●講演「外来生物のこわさ」●
ふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郎さんが、大好きなクワガタムシを題材にして、生きものが何万年もかけて作ってきた歴史や、生きものの世界のバランスを外来生物が壊してしまうことなどについてお話ししてくださいました。また、昨年話題となったヒアリについても、日常生活の中では出会う可能性は無く、むやみに怖がる必要はないことも教えてくださいました。
参加者は、真剣に岸本先生の話に耳を傾けたり、普段なかなか見ることができないヒアリや外来種のチョウ、クワガタムシの標本をルーペで観察したりしました。
岸本先生は最後に、クワガタムシなどペットとして飼われていた生きものが逃げ出したり意図的に放たれたりすることで、生きものの世界のバランスが崩れてしまうため、『ペットは最期まで責任をもって飼うことを約束してください』というメッセージを参加者に伝えました。
もともとその地域にいなかったはずの生きものが、人間の活動によって運び込まれてしまったことから、その生きものは外来生物と呼ばれて、在来生物や農作物、人間への影響を与える悪者だと認識されてしまっています。
外来生物を悪者にするのではなく、ペットは最期まで飼うことなど、私たち人間が気を付けながら、生きものとかかわっていくことが必要です。
これからも静岡が自然豊かな場所でありつづけるように、一人ひとりできることから始めていきましょう。
平成30年3月3日、静岡市と東海大学との連携事業「シロウオの観察会」を開催しました。
★シロウオとは…★
ハゼ科の小さい魚で、ウロコがないため体が透き通っているのが特徴です。
透明なことにより、他の魚や鳥などの天敵から見つかりにくくなっています。
普段は海にいますが、春先になると産卵のために群れで川を上ってきます。
↑体が透き通っているので、浮き袋が見えていますね!
観察会は、シロウオ研究の第一人者である東海大学の秋山先生に指導していただきました。
大学の実験室で、透明な生き物のことや、シロウオの生態についてのお話しを聞き、
そのあとに実施した地元しずまえのチリメンを使った「チリメンモンスター探し」は大変好評でした!
そして、清水区にある庵原川に移動して、シロウオ採集と観察会。
みなさん夢中になってシロウオを探していました!
実は、シロウオはどこにでもいる魚ではありません。絶滅危惧種にも指定されている守るべき魚です。
シロウオがいるということは、海も川もきれいな証拠です。
自然を汚すのも、きれいにするのも人です。
みなさん一人ひとりの力で、美しい静岡市の自然を守っていきましょう!
11月16日(木)に、高山植物保護セミナー事後学習会を実施しました。
今回の事後学習会は、以前、当HPでも紹介しました「高山植物保護セミナー」(平成29年10月10日記事)の現地活動に参加した高校生を中心に,高山植物保護についてもっと深く知って、もっと深く考えてもらいたいという思いで開催したものです。
実は、8月の現地学習の後、参加した生徒の皆さんには「高山植物保護」をテーマに学校毎にポスターを作成してもらいました!
そして、事後学習会では生徒の皆さんにポスターの発表をしてもらったのです!
いざポスター発表が始まると、発表をする生徒の方々の緊張が伝わってきましたが、皆さん堂々と発表していました!
大勢の前で話をするというのは、とても緊張することですが、この経験は皆さんにとってプラスになると思います。
ポスターの作成・発表をしてくれた皆さん、ありがとうございました!
事後学習会当日は、現地でもご一緒いただいた静岡大学の増澤教授にご参加いただき、参加生徒の皆さんが作成したポスターについて講評をしていただきました。
また、南アルプス地域において長年にわたり高山植物保護に取り組んでいる団体である「南アルプス高山植物保護ボランティアネットワーク」の方にもお越しいただきました。
南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの方からは、高山植物保護活動における苦労や、活動の中での発見等についてお話をしていただきました。
また、高校生に向けたお話ということで、今後の進路や登山をはじめとした自然との関わり方についても伝えていただきました。
現地活動のご報告の際にもお伝えしましたが、このセミナーが、参加された生徒の皆さんにとって、南アルプスを少しでも身近なものと感じ、今後、高山植物保護活動や南アルプスの保全に関わるきっかけとなったら、とても嬉しく思います!
静岡市では、環境学習会を行う学校や自治会に対し、その分野に詳しい指導員を派遣する「指導員派遣事業」を行っています。
今回この事業を利用して、若竹幼稚園の年中のみなさんが、里山体験学習施設の“遊木の森”にて、自然とふれあう学習を行いましたので、その様子をご紹介します!
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12月にしては、ポカポカ陽気の天気に恵まれ、外で活動するのにぴったりな日でした。90人の子ども達と7人の指導員が、5グループに分かれてそれぞれ散策しました。
「体を使って自然の中で宝物を見つけよう!」というテーマで、はじめに森の先生から「目・耳・鼻・手を使って自然とふれあいましょう」というお話がありました。
豊かな森の中で、子ども達は元気に体をめいっぱい動かして自然と触れ合いました。木の実をつぶして色を見たり、においをかいだり、地面に寝ころがって空を見たり、虫を見つけてみたりと、様々な自然を体を使って感じ取っていました。
普段は何気ない風景かもしれませんが、体を使うことを意識すると、「これはなんだろう?」「クモの巣があった!」と自分から疑問を持ったり、発見したり、色々なものに関心を持てるようになっていました。
冬の森には、生き物はあまり多くはいませんでしたが、その代わりに落ち葉やどんぐりなど、思い思いの宝物を見つけられたようです。
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平成29年度の指導員派遣は、多くのご希望があり受付を終了しました。
来年度も派遣を予定していますので、指導員派遣に興味のある方はぜひご利用ください。
<静岡市環境学習指導員派遣>
地球温暖化対策に資つながるあらゆる賢い選択(COOL CHOICE)をキーワードに静岡市内で地球温暖化対策普及啓発に取り組む、FM-Hi主催の「まちなかラジオでCOOL CHOICE」にブース出展をしました!
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イベント名:まちなかラジオでCOOL CHOICE
日 時 :平成29年11月26日(日) 10:00~15:00
場 所 :青葉イベント広場
主 催 :76.9FM-Hi!(株式会社シティエフエム静岡)
出展協力 :静岡市環境創造課/麻機遊水地保全活用推進協議会/静岡県土木事務所/ふじのくに地球環境史ミュージアム/松のや/静岡県地球温暖化防止活動推進センター
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イベントではラジオの公開生放送や関連団体のブース出展を通じて、市民の皆さんに対し、地球温暖化対策の普及啓発を図るとともに、オクシズ松野地域の地場産品を販売をするブース出展により地産地消を呼びかけました☆
静岡市の環境創造課ブースでもエコドライバープレート作りや南アルプスに住んでいるライチョウの模型やパネルの展示をすることで、来場者にわかりやすく地球温暖化対策について伝えました!
また、今回初めての試みとなる、水素で走る燃料電池自動車MIRAIの展示では、非常にたくさんの方にご覧いただくことができました!ラッピングデザインが施されたMIRAIをご覧になった方には、水素という新しいエネルギーの到来を実感していただくことができたのではないでしょうか☆
当日の様子を写真で紹介します♪
(1)環境創造課ブース
南アルプスに住んでいるライチョウの模型を展示しました!
エコドライバープレート作りの様子です♪
燃料電池自動車MIRAIの展示は大盛況でした!!
(2)各者ブース
①公開生放送の様子 ②静岡県地球温暖化防止活動推進センター
③ふじのくに地球環境史ミュージアム ④麻機遊水地保全活用推進協議会
静岡県土木事務所
⑤松のや ⑥イベント看板
(担当 環境創造課 温暖化対策係 電話:221-1077)
10月27日(金)に、安倍口小学校5年生40人のみなさんが“アースキッズチャレンジ”のキックオフイベントを行いました!
“アースキッズチャレンジ”は、子ども達がエコリーダーとなって、家庭で地球温暖化防止に取り組むプログラムです。キックオフイベントでは、地球温暖化の現状や、エコ生活のヒントを見つける活動を行いました。
はじめに、温暖化防止センターの方から地球温暖化の現状についてのお話がありました。高山の氷が以前に比べ溶けていることや、このままだと地球の平均気温がどんどん高くなって私たちの生活に影響が出ることを聞いて、子ども達はとても驚いていました。
次にグループに分かれて、3つのコーナーを体験しました。
“ごみ分別ゲーム”のコーナーでは、ごみの見本を分別の種類が書かれたボックスに分別しました。子ども達は分別に迷うと燃えるごみに入れてしまうことが多いようでした。牛乳パックと新聞紙は資源として回収していることを伝えると、「知らなかった!」と驚いていました。
ごみの分別をすることも大事ですが、一番大事なことはRefuse(断る)です!静岡市では4Rを推進しており、すぐにごみになる物はもらわないことが大事だと子ども達に伝えました。
“自転車発電”のコーナーでは発電の仕組みを学び、実際に自転車をこいで電気を作る大変さを体験していました。
また、“エコ生活大作戦”のコーナーでは普段の生活が描かれたイラストから、環境に良い・悪いと思うポイントを見つけ、自分でもできるエコ生活のヒントを見つけていました。
最後に、COOL CHOICEを多くの方に知ってもらうため、静岡市とエスパルスがコラボした「しずおかエコライフチェック」を書いてもらいました。全員が今後もエコな暮らしを続けていくことを再確認してくれました!
地球温暖化防止についてたくさん学び、エコ生活にやる気いっぱいになった子ども達。
普段の生活でも、エコを心がけてくれることを期待しています!!
平成29年10月20日に服織小学校を訪問して、5年生のみなさんに竹の破砕機を使っもらう体験学習を実施してきました!
服織小学校5年生は、総合的な学習『はとり』の授業で、年間を通して「環境」について学習しており、身近な問題として「放任竹林」をテーマに、昔は身近で役に立つ存在であった「竹」が引き起こしている問題や、その解決方法を考えています。
今回は、放置されて増え続けてしまっている竹の「放任竹林問題」と、近年話題となっている「食品ロス」や食べ残しによる「ゴミの問題」を中心に、「じぶんにできることはなんだろう」というテーマで学習に取り組んでいました。
当日は、最初に静岡市沼上資源循環学習プラザ(しずもーる沼上)の職員から「放任竹林問題」の原因や現状、「ゴミ問題」についてお話があり、生徒のみなさんは熱心に耳を傾けていました。
続いてグラウンドへ移動して、竹破砕機の体験をしてもらいました。まずは、硬い竹の質感をみんなで確認。その後、エンジンをかけ、いざ竹を破砕機へ!
破砕機の大音量と巻き上がる竹の煙にビックリしながらも、硬く乾燥した竹がわずか少量のサラサラの竹粉になっていく様子に、興味津々な生徒のみなさん!
その後、自分たちが家から持ち寄った生ゴミの入ったバケツへ竹粉を入れて混ぜ込んでいきます。
生ごみに乾燥した竹粉を入れ、1ヶ月の間、毎日かき混ぜると、なんと野菜などがよく育つ肥料になるのです!
「放任竹林問題」と「ゴミ問題」を同時に解決でき、栄養たっぷりな肥料までできてしまうというこの体験。生徒のみなさんは夢中になっていました!
しかし、夢中になるあまり、バケツの中身をかき混ぜる手にも力が入り、バケツを割ってしまうグループが続出…。
割れたバケツを見ながら先生がおっしゃった、「何事も経験!失敗も大事!」というお言葉が印象的でした!
5年生のみなさんには、すぐ近くの自然環境や、身の回りで起きていることに興味をもって、「経験」してもらえたらいいな!と思います。
ご報告が遅れてしまいましたが、平成29年8月14日から16日までの3日間、南アルプスにて「高山植物保護セミナー」を開催しました!
この「高山植物保護セミナー」は、静岡市内の高校登山部・山岳部の部員を対象に、平成25年度から開催しており今年で5回目となりました。
今年は、静岡高校・静岡東高校・清水東高校・静岡聖光学院の4校、生徒29名と顧問の先生方にご参加いただきました!
高山植物やライチョウなど、高山帯に生きる貴重な動植物がいる自然豊かな南アルプスで、そのすばらしさに触れてもらいたい!
ニホンジカによる高山植物の食害をはじめとした南アルプスで起こっている自然環境の変化を知ってもらいたい!
ご参加いただく生徒の皆さんに、少しでも南アルプスとの結びつきを感じてもらいたいという思いで、セミナーを開催しました。
しかし、私たちの思いとは裏腹に、今回のセミナーは生憎の天候での開催となってしまい、不安いっぱいのスタッフ一同・・・。
さえない曇り空の中、開会式に集まった生徒の皆さんは元気いっぱいで、勇気をもらうことができました!
そんな、雨と汗とがしたたる平成29年度の高山植物保護セミナーの様子をご紹介します!
1日目 静岡市役所を出発し、椹島(さわらじま)へ移動しました。
椹島では、南アルプスの特徴の説明をはじめ、静岡大学の増澤教授のご指導のもと椹島周辺の植生観察などを行いました。
2日目 活動の拠点となる千枚小屋へ出発です!
気持ちの良い樹林帯歩きのはずが・・・。登山開始から1時間ほどで雨が降りだしてしまいました・・・。
雨天の中、標高約2,600mの千枚小屋へ到着。当初計画していた、ニホンジカの食害から高山植物を保護する「防鹿柵(ぼうろくさく)」の維持管理作業の実施を断念し、柵の観察の後、屋内での講義へと内容を変更しました。ですが、さすが登山部・山岳部の皆さん、南アルプスや高山植物保護に関する講義に興味津々!
今年度はご参加いただいた登山ガイドの方に、ヒマラヤへの登山体験談をお話しいただき、会場となった山小屋内は熱気で包まれました。
3日目 千枚岳への登山! 椹島への下山!
雨天が心配された早朝、曇りでしたがなんとか標高2,880mの千枚岳へ登頂!
千枚小屋から椹島までの下山行程は、再度雨に降られてしまいましたが、頑張って下山しました!
参加された生徒の皆さん、顧問の先生方、3日間お疲れ様でした!そしてありがとうございました!
生憎のお天気となってしまいましたが、ご参加いただいた生徒の皆さんにとって、南アルプスを少しでも身近に感じてもらえたら、また、少しでも自然環境をお考えいただく機会となっていたら、スタッフ一同大変嬉しく思います!
現在、本セミナーの事後学習会を開催すべく、準備を進めております!参加された皆さんとまたお会いできる日を楽しみにしております!
【過去のセミナーの様子はこちらから♪】
平成28年9月24日(土)、25日(日)
色づき始めた南アルプスを舞台に、平成28年度高山植物保護セミナーを開催しました!
今年度3回目となるセミナーにご参加いただいたのは、静岡県立清水東高校山岳部の2年生11名です。
静岡大学理学部の増澤武弘教授に、植生調査体験を通じて南アルプスの代表的な樹木や高山植物等の魅力や生態を教えていただいた2日間の様子を、皆様に紹介いたします☆
1日目。
あいにくの空模様でしたが、活動の拠点となる千枚小屋までの登山道で、シラビソやトウヒの特徴や見分け方など、南アルプスの亜高山帯の森林植生を学びました。
山小屋についてからは、みんなで車座になって学習会。
登山道で見てきた植物や、学校など身近にある樹木のパネルを見ながら、常緑樹か落葉樹か、広葉樹か針葉樹か、冬の姿や葉っぱを思い出しながら、みんなで樹木を分類しながら、その特徴を学びました。
2日目。
台風や秋雨続きな中、奇跡的に御来光を拝むことができました!
素晴らしい天気の中、2日目は、ニホンジカの食害から高山植物を守るために3年前から先輩たちが立ち上げてきた防鹿柵の撤去作業からスタート。
活動を行った千枚小屋周辺は標高約2,600mで、10月頃から6月頃まで、銀世界になります。
シカに飛び越えられないよう2mの高さで作られた防鹿柵は、雪の重みに耐えることができずに倒れてしまうため、植物が種を落としてから雪が降るまでのこのタイミングで、柵をしまう(撤去する)必要があります。
スタッフから柵撤去の手順を教わり、3人1組になって撤去作業スタート。
ポールからネットを外す。ポールを抜く。資材をまとめて紐で縛る。
作業内容を聞くと簡単そうに聞こえるかもしれませんが、活動場所は急斜面。
立っているだけで、ふくらはぎはパンパンです。
しかも、なるべく植物を傷つけないようにと、登山靴ではなく地下足袋に履き替えての作業。
センジョウアザミのトゲにも泣かされながら、みんなで頑張りました。
続いては、防鹿柵内の植生調査体験。
「たくさん咲いていた」「きれいだった」ではなく、他の人に植生の情報を客観的に伝える手段として、被度・群度という表現で植生を記録する「ブラウン・ブラウンケ手法」を学びました。
第3回となる今回は、開花中に調査を行った2回の調査と異なり、花が咲き終わってからの植生調査となりました。
咲いていた頃の様子を写真で見ながら、葉っぱの形などで分類を行いました。
教室での勉強とは違い、実際に高山植物を目の前にしながらの実習。
学生たちも真剣です。
「これは何ですか?」「何でこの植物ばかりなんだろう?」
植生調査体験を通じて、ニホンジカの食害による影響も感じてもらうことができました。
植生調査体験を終え、いよいよ千枚岳への記念登山。
色づきはじめた南アルプスの紅葉や富士山の眺望を楽しみながら、そして、勉強しながらの登山です☆
道中、ダケカンバの黄葉トンネルや、ナナカマドの紅葉を題材に、黄葉・紅葉の仕組みを教わりました。
「クロロフィルが~。」「アントシアンが~。」
…ちょっと難しい内容でしたが、学生たちは、うなずきながら一生懸命メモをしていました。
無事、千枚岳に到着し、紅葉の悪沢岳をバックに記念写真☆
清水東高校山岳部のみなさん、2日間大変お疲れ様でした!
また、今回のセミナーにご参加いただきまして、誠にありがとうございました!!
みなさんの先輩方が設置し、みなさんが植生調査を行った防鹿柵の中と外は、これからどう変わっていくのか??
ぜひ、今回調査した柵の5年後、10年後を自分の目で確かめに、また南アルプスにお越しください☆
(平成27年度は、台風接近により中止となりました)
平成28年5月14日(土)、静岡市ふれあい健康増進館ゆららで、静岡市環境学習指導員、静岡市環境大学受講生、(一財)静岡市環境公社の皆さんがオオキンケイギク学習会・駆除活動を行いました。
5月も中旬となりこの日は、ゆららの法面にもたくさんのオオキンケイギクの花が咲いていました。
まずは、オオキンケイギクの見分け方や特徴を確認し、駆除作業に取り掛かりまました。
オオキンケイギクは、残された根茎から容易に再生をしてしまうので、丁寧に抜き取る必要があります。
また、今回は、単に駆除活動を行うのではなく、茎の部分を乾燥させ、紙すきとして再利用し、環境学習にも取り組む試みを計画しています。
拡散を防止するために、花と根の部分は確実に取り除き、茎の部分のみを再利用します。
約2時間の作業で、法面1箇所の駆除作業が完了しました。
紙すきに活用する茎の部分もたくさん集まりました。
紙すきの学習会は秋に計画しているそうですが、どのような紙ができるか楽しみですね!
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
オオキンケイギクを根絶するためには、毎年やっても数年かかってしまいます。
ぜひ、今後とも継続した活動をお願いいたします。
平成28年4月17日(日)、静岡市葵区 奥藁科・大川地区坂ノ上町内会で、地域の皆さんによる特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業が実施されました!
奥藁科・大川地区の坂ノ上町内は、静岡市街地から車で約40分、藁科川の上流にある豊かな自然の残る山間の地域です。
この駆除活動を通して、坂ノ上の地域の皆様がオオキンケイギクに注目してくれるようになり、オオキンケイギクの株を見かけた都度、抜いてくれています。
例年5月下旬に駆除作業をやっていましたが、今年は、株が成長する前に駆除してしまおうということで、例年より約1か月早く実施しました。
この日は、生憎の雨天にもかかわらず、町内の皆さま方15名により駆除作業が行われました。
平成27年5月24日(日)、静岡市葵区 奥藁科・大川地区坂ノ上町内会で、地域の皆さんによる特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業が実施されました!
奥藁科・大川地区の坂ノ上町内は、静岡市街地から車で約40分、藁科川の上流にある豊かな自然の残る山間の地域です。
この駆除活動を通して、坂ノ上の地域の皆様がオオキンケイギクに注目してくれるようになり、オオキンケイギクの株を見かけた都度、抜いてくれています。清掃活動に向かう間も、ところどころで既に抜き取り駆除を実施いただいている様子を見ることができました!
平成27年5月16日(土)に、静岡市葵区の麻機遊水地で「麻機遊水地クリーン作戦」が開催されました。 この日は、明け方まで雨が降り、開催が危ぶまれましたが、開催時刻には雨も上がり、無事開催することが出来ました。当日は、企業や地域関係者などから、約300人が参加しました。
クリーン作戦では、麻機遊水地の第1工区、第3工区、第4工区にて、散策路周辺の清掃や、遊水地に近年繁殖拡大している特定外来生物「オオキンケイギク」の抜き取り駆除を行いました。
下記の写真は、地元の住民の方々や中学生の皆さんとオオキンケイギクの駆除を一緒に行った時のものです。みなさんで汗を流して一生懸命頑張りました。
11:15からは、「麻機湿原を保全する会」が主催する自然観察会が開催され、子供から大人まで多数参加しました。観察会の中では、遊水地に生息する「サクラダテ」や絶滅危惧種に指定されている「ホソバニガナ」を観察しました。
麻機遊水地では、様々な活動団体が自然観察会や自然体験イベントなどを開催しています。
~関連リンク~
平成27年3月15日、静岡流通センター主催の「春の大感謝祭」と同時開催で、麻機遊水地フェスタが開催されました!
この麻機遊水地フェスタのイベントのひとつとして、「沼の生き物お宝探し」という生き物観察会が行われましたので、会場の様子を紹介します☆
「沼の生き物お宝探し」は、麻機遊水地第3工区の一部の水の流れを止めて、沼の水位を下げ、中にすんでいる生き物を調査しようというイベントです。
講師は、静岡大学教育学部講師の、「ヒデ博士」こと、加藤英明先生です!
思ったより、水の抜け具合がよくなかったようで、深いところでは胸まで入りながらの捕獲作業でした。
底には泥も多いようで、中に入った人は動くのがとても大変そうでした。。。
子どもたちは、沼のまわりの浅いところで、一生懸命生き物を探しました☆
まずは、ゲンゴロウブナやギンブナが水槽に入りました!
水槽に生き物が入り出すと、子どもたちが一斉に集まりました。みんな、生き物が大好きなようです☆
実は今回の調査は、もともと麻機にすんでいなかった生き物(外来種)の状況把握も、目的のひとつです。
会場には、麻機で見つかったことのある外来種を紹介するパネルもありました。
麻機遊水地では、人為的なペット遺棄や外来魚の放流などが行われてしまい、多くの外来種が繁殖・定着してしまっています。
これらの外来種は、もともと麻機にすんでいた生き物を追いやったり食べてしまったりするだけでなく、中には人にも危害を及ぼしてしまう生き物もいます。
今回の調査では、環境省で要注意外来生物に指定されている「カムルチー(雷魚)」が捕まりました!
また、環境省で特定外来生物に指定されている「ウシガエル」も捕まりました!
とても大きい!!
後ろ足の脚力がとても強いため、ウシガエルを扱うときは、後ろ足を持たないとすぐ逃げられてしまうとのこと。
会場では、ヒデ博士による捕獲された生き物の紹介も行われ、参加者は、麻機遊水地の生き物を楽しく学んでいました☆
麻機遊水地では、様々な活動団体が自然観察会や自然体験イベントなどを開催しています。
ぜひ、今後のイベント情報にもご注目ください☆
◆お知らせ◆
さて、近年、麻機遊水地内や巴川において、特定外来生物のカミツキガメが発見・捕獲されています。
カミツキガメは、麻機遊水地に昔からすんでいる生きものに悪影響を与えるだけでなく、攻撃的で人の指を噛み切ってしまう恐れがある生きものです。
そこで、カミツキガメの生息状況を把握するとともに、麻機遊水地内の水辺の生きものを調査するため、ワナによる捕獲調査を実施します。今年度は3回の調査を実施します。
調査は、静岡大学教育学部講師の加藤英明先生(ヒデ博士)の指導のもと行います。ワナの設置や回収だけでなく、ヒデ博士による見つかった生きものの勉強会も行います。
ぜひ、この貴重な機会にご参加いただき、一緒に麻機遊水地の自然を楽しみましょう☆
平成26年8月18日~20日、ユネスコエコパークに登録された南アルプスで「高山植物保護セミナー」を開催しました!
このセミナーは、平成25年度から始まり、今年で2年目。
今年は、静岡高校、静岡東高校、清水東高校、静岡雙葉、聖光学院の5校、学生28名と、顧問の先生方にご参加をいただきました!
貴重な自然の宝庫である南アルプスで問題になっているニホンジカによる高山植物の食害問題を中心に、南アルプスで起こっている自然環境の変化や、その保全に尽力しているボランティアの方々の活動などを高校生たちに現場で体感していただきたい。
そんな思いで開催した、2泊3日の高山植物保護セミナー。
今年も、千枚小屋周辺のお花畑をニホンジカから守るためにみんなで防護ネットを設置しましたので、様子を紹介します☆
椹島ロッヂに到着。テント設置を終えたら、初日は講義で南アルプスのことを学びます。
講義では、南アルプスの特徴をはじめ、生物多様性のこと、ユネスコエコパークのことなどを学びました。
2日目、いよいよ南アルプスの高山帯に向け出発!
約6時間かけて、標高約2,600mの千枚小屋に到着。
南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークの方々に作業方法を教えていただきながら、みんなで総延長250mの防鹿柵を設置しました!
実は、かなりの急傾斜で、立っているだけでとっても大変なんです。。。
なんとか2日目で設置を終了し、みんなで記念撮影☆
作業も順調に終わり、天候にも恵まれたので、最終日には悪沢岳まで足を延ばし絶景を堪能☆
皆さまにもおすそ分けです☆
高校生のみなさん&顧問の先生方、3日間大変お疲れ様でした!
また、今回のセミナーにご参加いただきまして、誠にありがとうございました!!
みなさんに頑張って設置していただいた柵の中と外は、これからどう変わっていくのか??
ぜひ、今回設置した柵の5年後、10年後を自分の目で確かめに、また南アルプスにお越しくださいね☆
平成26年7月12日(土)に麻機遊水地第一工区で、地域の皆さんによる「ヒメガマ」の除草作業が行われました(主催:巴川流域麻機遊水地自然再生協議会)。
麻機地区には、稀少種を含む貴重な動植物が今なお現存しています。この貴重な自然を後世に残す取り組みの一つとして、昨年から麻機遊水地第1工区に繁茂しているヒメガマの除草作業を行っています。ヒメガマは、麻機遊水地には20年前には存在しなかった草ですが、現在は池沼や湿地を埋め尽くしています。
この日は、晴天のなか、企業や地域関係者など33人が参加しました。
参加者は胴長を着て、ひざまでの深さのある池に入りヒメガマを刈りました。
炎天下の中、2時間かけて皆さんで協力をしてヒメガマを約1500本抜き取ることができました。下の画像はその一部です。
こちらが刈り取り作業のBefore、Afterです。
刈り取り作業は、予想以上に大変な作業でしたが、参加者皆さんで協力をして多くのヒメガマを刈り取ることができました。
麻機遊水地自然再生協議会さんは、このような保全活動はもちろん、自然観察会など楽しいイベントもたくさん実施しています。ぜひ、活動をチェックしてみてください!
祝!南アルプスユネスコエコパーク登録決定!
静岡市の誇る、南アルプスの豊かな自然環境と、その自然を守り共生してきた地域の歴史・文化が世界に認められました!!
静岡市では、南アルプスユネスコエコパークの登録決定を記念して、3つの祝賀イベントを、市街地や地元井川地域などで開催し、様々な方々に登録を祝福いただきました☆
イベントの様子を、少しご紹介します!
登録決定が決まった翌朝の12日(木)は、静岡市役所前の葵スクエアにて、田辺信宏静岡市長から皆さまに登録のご報告をいただき、久寿玉を割ってお祝いしました!
お祝い会場の葵スクエアから、静岡市の先端である南アルプスの山々まで、どちらも広大な葵区の一部。
(葵区の面積は1,037.42平方キロメートル。区の面積では堂々の全国1位です!)
ということで、葵区のマスコットキャラクター「あおいくん」にもお祝いに駆けつけていただき、雨上りの青空に向けて、万歳三唱を行いました!
14日(土)は、第3回静岡県高等学校応援団フェスティバルの開催前日PRにお邪魔させていただき、出場校の「常葉学園橘高等学校」の応援部の皆さんから、チアリーディングと、南アルプスに届いてしまいそうな、盛大なエールをいただきました☆
フェスティバル運営スタッフの皆さん、橘高校応援部の皆さん、本当にありがとうございました!
(オープニング:焼津水産高校)
(登録決定祝福:常葉学園橘高校)
(南アルプスに向けてエール:常葉学園橘高校)
15日(日)は、南アルプスの玄関口で、エコパークの移行地域でもある地元井川で、祝賀イベントを行いました!
天気にも恵まれ、南アルプス井川観光会館の広場で賑やかにパーティーを行いました☆
「ユネスコエコパーク」は、自然環境と調和した農業や歴史、文化を大切にし、地域の自然と文化を守りながら地域社会の発展を目指す取り組みです。
イベントでは、地域の皆さんが、自然と共生する地域の歴史や文化で「お・も・て・な・し」☆
地域の伝統的な食文化や、つる細工体験などの遊びを、地域の皆さんと一緒に体験させていただきました。
また、井川地域で受け継がれている井川神楽を披露いただき、また、川根本町を中心に活動する赤石太鼓保存会さんによる赤石太鼓の披露も行われました。
大井川鐵道さんから、エコパーク登録記念にと、アプト列車の特注ヘッドマークをプレゼントいただきました!川根本町長と静岡市長で受け取り、列車に装着をして、お祝いをしました☆
様々な人にお祝いをいただき、本当にありがとうございました!
さて、これからが夏本番!
登山に観光に、今年登録決定を受けた南アルプスユネスコエコパークに、ぜひ遊びにお越しください☆
平成26年5月25日(日)、奥藁科・大川地区坂ノ上町内会で、地域の皆さんによる特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業が実施されました!
奥藁科・大川地区の坂ノ上町内は、静岡市街地から車で約40分、藁科川の上流にある豊かな自然の残る山間の地域です。
この、5~6月の素晴らしい新緑の風景に、近年オオキンケイギクが繁殖しているという情報があり、自分たちのまわりの自然を守ろうと、地域の有志の方々で平成24年度から、駆除活動を継続して実施しています。
過去2年の活動の成果が少しずつ見えてきています!
上の平成24年の写真と比べると、かなり密度は低くなってきていることがわかります。
(平成26年の駆除作業前の様子)
今年も、お茶の忙しい時期にもかかわらず、町内の皆さま方75名により駆除作業が行われました。
坂ノ上町内の皆さまの団結力・行動力のおかげで、地域のオオキンケイギクが減ってきています。
また、地域の方々の中に「ペットや園芸種を自然環境に放してはいけない」ということが広まってきているとともに、同じ藁科川の上流の地域・下流の地域にも駆除活動の輪が広まりつつあります。
オオキンケイギクの種子は、土の中で数年眠った後に発芽するものもあるとのこと。
根絶するためにはまだ数年かかると思います。
ぜひ、今後とも継続した活動をお願いいたします。
(ユネスコエコパーク登録推進事業)
平成25年8月18日~20日、オクシズ奥大井の最上部、南アルプスで高山植物保護セミナー(ユネスコエコパーク登録推進事業)を開催しました!
2泊3日のセミナーにご参加いただいたのは、清水東高校、静岡東高校、聖光学院の3校、学生16名と、顧問の先生方です。
貴重な自然の宝庫である「南アルプス」で問題になっているニホンジカによる高山植物の食害問題を中心に、南アルプスで起こっている自然環境の変化や、その保全に尽力しているボランティアの方々の活動を高校生たちに現場で体感していただきたい、という目的で開催した今回のセミナー。
高校生たちの活動の様子を、紹介させていただきます☆
最終日。朝4時に起床すると、すばらしい絶景が☆
夜明けの富士山を、拝むことができました!!3日間とも天気に恵まれるなんて☆
さて、みんなで協力して前日のうちに作業をすべて終えることができたため、最終日は、千枚岳山頂アタックです!!!
増沢先生とは、ここでお別れです。
初日の講義や高山植物の紹介などをいただいたお礼をし、高校生たちは千枚岳へ向かいます。
千枚小屋から千枚岳に向かうまでの間に、景色はガラリと変わります。
ダケカンバ林からだんだんとハイマツ帯に変わり、最後の山頂付近は、樹木がなくなってしまいます。
登り始めから約30分、ついに千枚岳の山頂に到着です!!
高山植物保護活動のご褒美!?
天気は最高。テンションもマックスです☆
人文字で、千枚岳の「千」の字をつくるなど、それぞれの表現で山頂の喜びを写真におさめました☆
「この景色を将来に残すためにも、今回のような活動が必要なのか」と言ってくれた高校生もおり、単に絶景を喜ぶだけでなく、この景色を将来に残したいと思ってくれたことが、スタッフとしてはとても嬉しく思いました☆
最後は、千枚岳山頂で集合写真☆ みんなで喜びを表現しました!
高校生のみなさん&顧問の先生方、3日間大変お疲れ様でした!
また、今回のセミナーにご参加いただきまして、誠にありがとうございました!!
みなさんに頑張って設置していただいた柵の中と外は、これからどう変わっていくのか??
ぜひ、今回設置した柵の5年後、10年後を自分の目で確かめに、また南アルプスにお越しくださいね☆
(ユネスコエコパーク登録推進事業)
平成25年8月18日~20日、オクシズ奥大井の最上部、南アルプスで高山植物保護セミナー(ユネスコエコパーク登録推進事業)を開催しました!
2泊3日のセミナーにご参加いただいたのは、清水東高校、静岡東高校、聖光学院の3校、学生16名と、顧問の先生方です。
貴重な自然の宝庫である「南アルプス」で問題になっているニホンジカによる高山植物の食害問題を中心に、南アルプスで起こっている自然環境の変化や、その保全に尽力しているボランティアの方々の活動を高校生たちに現場で体感していただきたい、という目的で開催した今回のセミナー。
高校生たちの活動の様子を、紹介させていただきます☆
開催2日目、見晴台の展望などを楽しみながら6時間の登山をして千枚小屋にたどり着いた高校生たち。
休憩時間を挟んで、いよいよ、防鹿柵の設置作業です!!
今回のターゲットは、千枚小屋裏のお花畑と、小屋周辺の水場付近のお花畑です。
小屋裏は延長約250m、水場付近は延長約150mの防鹿柵を設置します。
写真を見ると、きれいな花が並んでいるように見えると思いますが、残っているのは、毒があるトリカブト(紫色)や、食べにくいマルバダケブキ(黄色)など、シカが嫌いな植物ばかり。
人の気配がするためか、小屋周辺にはシシウド(白色)が残っていますが、こやから離れた場所では、シシウドの食害の様子が目立ちます。(写真左を見てください。小屋のまわり(写真奥)は白い花があるけれど、手前には白い花が見えません。)
(写真右は、シカに先端を食べられてしまったシシウド。(クリックすると拡大します。))
12:30より、防鹿柵設置作業が開始。
まずは、静岡県自然保護課の山﨑主任、市中山間地振興課の望月統括主幹の2人から、柵設置の説明&実演です。
柵の設置手順を紹介します☆(本当は、もう少し細かな作業があります。)
①支柱となる杭を2m間隔で打ち込む
②支柱の上に、約2mのポールを差し込む
③ポールの上部にネットを引っかけていく
④ネットの下を、アンカー(ペグ)で地面に打ち付ける
作業手順だけを見ると、「そんなに大変じゃなさそうじゃん」なんて思うかもしれませんが、
作業箇所は、立っているだけで疲れてしまうような急斜面。
そして、ところどころで強烈な存在感をアピールする「センジョウアザミ」。
鋭いトゲの上に転んでしまったときなどは、本当にブルーな気持ちになります。。。
そんな過酷な場所での設置作業ですが、参加した高校生たちは、とても熱心に作業を行ってくれました!
はじめは、他校の生徒に気を使っているような雰囲気もありましたが、作業が進むにつれ、役割分担ができたり、下の名前で声を掛け合ったりして、効率よく、和気あいあいと作業が行われていました☆
また、平成14年からこのような高山植物保護の取り組みを実施している「南アルプス高山植物ボランティアネットワーク」から、鳥本さん、海野さんも参加していただき、高校生に作業指導をしていただきました。
高校生は、ベテランの方々に指導を仰ぎながら、一生懸命作業をしてくれました☆
支柱を打ち終え、次は、ポールを被せる作業と、ネット張り、アンカーの打ち込みです。
3時間くらいで終わる、と高校生に案内してしまいましたが、申し訳ございませんでしたm(_ _)m
こんなに急傾斜だったとは。。。
結局、5時間もかかってしまいました。
文句も言わずやり遂げた高校生のみなさん、そして、セミナー参加者のために急きょ夕食時間を変更することになってしまった宿泊者のみなさん、本当に申し訳ございませんでした!そして、ありがとうございました!!
なんとか、日没までに作業を終えることができ、記念写真をパチリ☆
今日1日で作業を終えることができたので、最終日は、小屋から千枚岳山頂までの山頂アタック&絶景を楽しみたいと思います!!
(ユネスコエコパーク登録推進事業)
平成25年8月18日~20日、オクシズ奥大井の最上部、南アルプスで高山植物保護セミナー(ユネスコエコパーク登録推進事業)を開催しました!
2泊3日のセミナーにご参加いただいたのは、清水東高校、静岡東高校、聖光学院の3校、学生16名と、顧問の先生方です。
貴重な自然の宝庫である「南アルプス」で問題になっているニホンジカによる高山植物の食害問題を中心に、南アルプスで起こっている自然環境の変化や、その保全に尽力しているボランティアの方々の活動を高校生たちに現場で体感していただきたい、という目的で開催した今回のセミナー。
高校生たちの活動の様子を、紹介させていただきます☆
開催2日目。
前日、第一線で活躍する方々から講義を受けた高校生たち。
一夜明けて、今日はいよいよ千枚小屋までの登山&防鹿柵の設置です!!
過酷な行程を乗り越えるため、朝食でがっちり栄養補給。準備運動にも余念がありません。
午前6時、いよいよ登山出発です!!
予定は、休憩込みで千枚小屋まで7時間!!
椹島ロッヂを出発してから千枚小屋まで、ほとんどは樹林帯の中を歩きます。
急な登りもところどころありますが、さすがは登山部・山岳部のみなさん。
スタッフは、何とかくっついていくのがやっとです。笑。
途中、ミズナラの巨木を観察したり、三角点の設立の経緯を学んだりしながら、登山行程を楽しみます。
(写真は、同行取材していただいた静岡新聞社様から提供いただきました☆)
「小石下」や「清水平」を経て、展望が開ける「見晴台」へ到着!!
みんなの日頃の行いがよかったのか、雲一つない快晴☆
大はしゃぎで、写真撮影を楽しみました!
登り始めてから6時間、遂に千枚小屋に到着!!
高校生たちは、余裕な雰囲気☆
スタッフは、ぜーぜー、はーはー。。。
それもそのはず。7時間から7時間半を見込んでいたのに。高校生たちの健脚っぷりには驚きでした。
さて、荷物を降ろして少し休憩をしたら、いよいよ、柵の設置作業です!!
(ユネスコエコパーク登録推進事業)
平成25年8月18日~20日、オクシズ奥大井の最上部、南アルプスで高山植物保護セミナー(ユネスコエコパーク登録推進事業)を開催しました!
2泊3日のセミナーにご参加いただいたのは、清水東高校、静岡東高校、聖光学院の3校、学生16名と、顧問の先生方です。
貴重な自然の宝庫である「南アルプス」で問題になっているニホンジカによる高山植物の食害問題を中心に、南アルプスで起こっている自然環境の変化や、その保全に尽力しているボランティアの方々の活動を高校生たちに現場で体感していただきたい、という目的で開催した今回のセミナー。
高校生たちの活動の様子を、紹介させていただきます☆
開催初日。
南アルプスの登山拠点である椹島(さわらじま)ロッヂに到着☆
大自然の中でちょっとした遊びを楽しんで親睦を深めた後、セミナー初日の座学講義が行われました。
こちらは座学の様子。
静岡大学の増沢特任教授をはじめ、環境省や静岡県の職員の方から、南アルプスの調査研究や、保護活動などを学びました。
増沢特任教授からは、「南アルプスの自然 ~なぜ高山植物を守らなければいけないのか~」というテーマで、南アルプスの特徴や、そこに住む高山植物の、過酷な環境を耐え抜くための様々な進化などについて紹介をいただきました。
氷河期に北極や大陸からやってきて、その後南アルプスに孤立分布し2万年かけて生息してきた植物が、ニホンジカ等により一気に滅ぼされようとしていること、その保護が急務であることを学びました。
また、環境省の中村自然保護官からは、南アルプスが来年に指定50周年を迎える「国立公園」について紹介をいただき、生態系維持回復事業の事例を紹介していただきました。
静岡県の山﨑主任からは、高山植物の保全を行うボランティアの方々のネットワークづくりの経緯や、その方々の取り組みの様子などを紹介していただきました。そして、クイズ形式でニホンジカの生態について、わかりやすく教えていただきました。
参加した高校生たちは、みんな真剣な顔で、講義を受講していました。
椹島ロッヂで南アルプスの山々に囲まれながらの座学。
第一線で活躍する方々から講義を受け、「早く現場を見たい!!」という想いが高まったようでした☆
明日はいよいよ、登山&防鹿柵の設置です!!
南アルプスの魅力を小中学生に体験してもらいました!
平成25年8月4~9日、井川少年自然の家の「南アルプストムソーヤチャレンジキャンプ」が行われました!
「強い自分になるために、南アルプスに挑戦しよう!」
6日間のキャンプを通じて、
(1)最後までやりぬき、強い自分になろう!
(2)プラスの言葉・行動で仲間との絆を深めよう!
(3)大自然を感じ、支えてくれた人に感謝しよう!
という目標を掲げ、2,604mの南アルプス「茶臼岳」を目指すトムソーヤチャレンジキャンプ。
このキャンプに参加させていただき、南アルプスの自然の素晴らしさや面白さ、これを守り活かそうという「ユネスコエコパーク」の考えをを子どもたちに体感してもらおうと、活動を行いました!
(天気にも恵まれ、絶景の中、山頂アタックを終えることができました☆)
今年度は、茶臼岳の山頂アタックを無事終えたあと、山頂への分岐付近にある、通称「ハイジの丘」で、静岡大学の増沢特任教授から、2000年前から続く地質変化を学びました!
いろいろなサイズの石がある地面ですが、よく見ると大きな石が線上に並んでいます。
こちらの写真の方がわかりやすいかな??
これは、「構造土」と呼ばれ、毎年の凍結・溶融の繰り返しが模様をつくり出しているとのこと。
凍結して霜柱ができると石が持ち上がる。春になり溶ける時に転がって移動する。
この繰り返しで、サイズごとに石が分かれていくことにより、模様ができます。
子どもたちは、何気なく歩いていた場所が2000年の作用により模様がつくられていることにびっくりしていました!!
このほか、増沢先生には、登山道にあるとても大きな巨木「サワグルミ」を紹介いただくなど、子どもたちは南アルプスの自然に感動してくれたようでした☆
トムソーヤチャレンジキャンプのそのほかの様子については、井川少年自然の家ホームページよりご覧ください☆
平成25年7月6日(土)、巴川流域麻機遊水地自然再生協議会・自然公園部会さんが実施した「ヒメガマ除草実験」にお邪魔させていただきました!
ヒメガマは、沼や休耕田などの湿地に生える大型の多年草です。
茎の長さは1~2mになり、この時期、フランクフルトのような穂をつけます。
麻機遊水地では、昔はガマばかりでヒメガマは無かったそうなのですが、いつの間にか大繁殖し、今では湿地を埋め尽くしてしまおうとしています。
このままでは、自生しているハスと競合し、ハスが生息できなくなってしまう可能性もあるとのこと。
ヒメガマそのものは日本全国に分布する植物ですが、一番勢力の強いヒメガマだけの世界になってしまうと、今まで麻機遊水地に生息していた他の植物が追いやられて生息できなくなってしまい、生物多様性が衰えてしまいます。また、解放水面がなくなってしまうと、遊水地にやってくる鳥も住めなくなってしまいます。
そんなわけで、自生するハスの生息域確保のため、また、麻機遊水地がヒメガマだけの場所になってしまわないよう、今後のヒメガマの管理方法を検討するため、除草実験が行われました。
(ハスの花、今が見ごろですよ☆)
暑い日でしたが、地域の方々をはじめ、24人が集まりました!!
あいさつの後、まずはガマとヒメガマを見比べます。
静岡植物研究会さんにお持ちいただいた標本と、実物を使っての見学です。
下の写真、左がガマ、右がヒメガマです。
ガマは、静岡県下のほかの地域ではあまり見られなくなっているそうです。
ヒメガマは、多年草の植物なので、根ごと抜き取って駆除するのがベスト。
とはいえ、それは大変な重労働です。
今回は、ヒメガマが夏に蓄えた養分を水の中の根に保存し、春先に蓄えた養分で再び水の中から外に茎を伸ばす植物であることから、根の養分を使い切って外に顔を出した時期に水面より上を刈り取り、この夏に養分を蓄えさせないようにすることで勢力を抑えることができるのかを調査するため、「刈り取り」「抜き取り」「何もしない」という調査区を設け、来年の変化を見る実験を行いました。
こちらは、刈り取り作業の様子。
胴長(胸まである長靴)をはいて、鎌でヒメガマを刈り取っては、ボートに積んで陸に上げていきます。
深いところは腰まで水があり、動くのが大変でした。
気温も高く、ちょっとしたサウナスーツのようでしたが、みんなで励ましあいながら、和気あいあいと作業を進めます。
刈り取り作業のBefore、Afterです。
続いて、抜き取り作業です。
すんなり抜けるものもありますが、なかなか抜けない。。。
抜き取り駆除は、大変な作業だなあ、と改めて実感しました。
予想以上に大変な作業で、結局、時間内に調査区すべては抜き取ることができませんでしたが、それでも結構な量を抜き取りました。
はたして、来年どんな変化があるのでしょうか??
刈り取り作業で十分な効果が見られるといいなあ。
どんな結果になるのか、楽しみです☆
平成25年7月6日(土)、静岡市の青葉シンボルロードで、南アルプス世界自然遺産登録推進協議会さんが主催する、「ぐるり、南アルプス!静岡キャラバン」が開催されました!
3県10市町村による、県境を越えた観光交流を深めながら、夏山シーズンを迎える南アルプスの魅力の紹介と、ユネスコエコパーク登録に向けた活動をPRしました!
パネルやポスターによる南アルプスのPRのほか、お茶や桃、農産物の加工品など、各地の魅力あふれる品々の販売も行われました!
また、会場には、タテヨコ3.6mの巨大「南アルプスマップ」が展示され、通りかかった人々は、静岡市の奥深さにビックリしていました。
南アルプスから各地にもたらされる自然の恵みが集まった今回のキャラバン。
皆さまにお楽しみいただけたようで、よかったです☆
平成25年6月2日(日)、奥藁科・大川地区坂ノ上町内会で、地域の皆さんによる特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業が実施されました!
奥藁科・大川地区の坂ノ上町内は、静岡市街地から車で約40分、藁科川の上流にある豊かな自然の残る山間の地域です。
この、5~6月の素晴らしい新緑の風景に、近年オオキンケイギクが繁殖しているという情報があり、自分たちのまわりの自然を守ろうと、地域の有志の方々で昨年から、駆除活動を実施しております。
下の写真は、平成24年5月末の藁科川の土手です。
昨年の駆除活動で、見つけた個体を手当たり次第抜いたのですが・・・。
今年の5月に現地を確認すると、オオキンケイギクの株がびっしりと生えていました。
昨年の活動は6月の中旬であったため、すでに種が落ちてしまっていたこともあるでしょう。
また、オオキンケイギクの種は必ず次の年にすべて発芽するというわけではないようで、何年か前の種が発芽したのかもしれません。
そこで、今年も引き続き対策を行うため、町内方々が集まり、駆除活動を実施しました!
2年連続で、60名以上の方が参加!!
坂ノ上町内の皆さんの地域への愛情、団結力には本当に感動です!
何より驚いたことは、
坂ノ上の皆さんが昨年の活動でオオキンケイギクに注目してくれるようになり、オオキンケイギクの株を見かけた都度、抜いてくれていたことです!!
清掃活動に向かう間も、ところどころで既に抜き取り駆除を実施いただいている様子を見ることができました☆
土手沿いだけでなく、町内全体にオオキンケイギクの対策が広まっていました!!
昨年は真っ黄色だった、今年の5月も株がたくさん生えていた藁科川の土手も、今年は近所の方を中心に、当日までに目につくオオキンケイギクは抜き取り駆除を実施いただいておりました!
しかも草刈りまで!!
事前にそこまで活動をいただいておりましたので、一斉清掃となる今日は、みんなで協力してオオキンケイギクの若い株をひとつひとつ丁寧に探し、抜き取り駆除を実施していきました。
約1時間半の活動で、昨年よりもさらに徹底した駆除活動が実施できました!
さらに徹底した駆除に取り組めたのは、今年は日ごろから見つけた個体を町内の皆さんが抜いてくれていたからこそです!!
坂ノ上町内会の皆さま、本当にありがとうございました☆
静岡市では、このように町内活動等でオオキンケイギクの駆除活動を実施いただける方々に対し、除草小手の貸出しなどの支援をさせていただいております。
駆除活動へのご協力をよろしくお願いいたします。
●大川地区の住民が運営する地域の情報発信サイト「奥藁科web」はこちら
●大川地区のおすすめスポットを紹介する静岡市運営の情報サイト「オクシズ」はこちら
静岡市街地の貴重な緑地である「谷津山(やつやま)」の自然環境を再生・保全しようと活動している谷津山再生協議会さんから、活動紹介をいただきました☆
5月19日(日)に「春の森づくり県民大作戦」の一環として行われた「ゆっくり谷津山自然観察ウォーキング」の様子です。
(以下、谷津山再生協議会さんからいただきました活動紹介の転載です。)
当日は、さわやかな天候にも恵まれ、大学生を含む45名の参加者がありました。
朝9時に清水山公園を出発し、ゆっくりとした足取りで山頂へ向かいました。
途中では、会員が植物や歴史に関する話をした他、放置された竹林の状況などについても話をしました。
また、標高108mの谷津山山頂を下った場所では、小道に咲くミヤコワスレの可憐な姿を観察しました。
そこでは、「都忘れ」の呼称の由来や、原種であるミヤマヨメナの全国分布などについても話をしました。
11時30分には、清水山公園に戻り解散となりました。
参加者の多くは、市街地にありながら谷津山の豊かな植物相に感心していました。
改めて身近な自然環境のすばらしさを再認識すると共に、保全活動の必要性についても考えさせられる一日でした。
◆◆谷津山再生協議会について◆◆
谷津山再生協議会は、「都忘れの会」「静岡谷津山倶楽部(旧:みどりの谷津山村を育てる会)」「しずおか信用金庫」「やつやまを楽しむ会 earth」「ますらお倶楽部」の6団体で構成しています。
6団体は、それぞれ得意とする活動を通して、また協力し合って谷津山の再生・保全活動を行っています。
静岡市街地の中央部に位置する谷津山は、市民の住環境、健康、文化・歴史、教育などと深く関わる貴重な緑地です。
ところが近年は放置竹林が拡大し、外から見ている以上に林内は荒廃しています。
このような状況を放置しておけば、子どもたちの心身と創造の学びの場所でもある谷津山の自然環境は荒廃してします。
これからは、将来世代のためにも市民参加による再生・保全活動が必要です。
是非、多くの市民の皆様のご協力とご参加をお願いします。
谷津山再生協議会では活動を共にしていただける人を募集しています。
◆◆谷津山で見ることができる生きものについて◆◆
静岡市では、平成24年度に生きもの調査を実施し、谷津山で見ることができる生きものを紹介する散策マップを作成しました。
谷津山にお出かけの際は、ぜひご活用ください☆
麻機遊水地自然再生協議会さんが実施した活動の開催報告です☆
平成25年3月30日(土)
麻機遊水地第1工区ハス移植大作戦
麻機地区では、昔からハスの植生が多く見受けられ、蓮根栽培も盛んに行われてきました。この貴重な自然を後世に残すため、巴川流域麻機遊水地自然再生協議会自然公園部会では、麻機遊水地第1工区に計画されている「あさはた緑地」内へ、既存のハスを移植しました。
当日は、自然公園部会や麻機学区自治会連合会、麻機地区社会福祉協議会、一般応募の大学生や高校生など約30名が集まり、ハスの移植作業を実施しました。
遊水地の中の作業は、泥に足をとられて大変!なので、、、、、少数精鋭が水の中へ入り、23日に掘り起こしたレンコンをあさはた緑地計画地内へ植え込みました。
お昼休みには、地区社協のご婦人方により、麻機レンコン料理が振る舞われました!
煮物にフライ、きんぴら、つくね、れんこんチップス、たけのこ御飯など盛りだくさんで、お腹いっぱいになりました。
しゃきしゃきと歯ごたえがあり、糸もなが~く引いてとっても美味しかったです。ごちそう様でした。
夏には移植したレンコンから、きれいなハスの花が咲くことを願っています。
その時は、またお知らせしますので、みなさん、見に来てくださいね!
●3月17日・23日に実施された、ハス移植の準備作業の様子はこちら(PDFファイル)
平成25年3月23日(土)、静岡市内で開催された「日本高山植物保護サミット」に参加してきました☆
「日本高山植物保護サミット」は、南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークさんと日本高山植物保護協会が主催したもので、今回が全国で初めての開催とのこと。
会場には、天空のお花畑の現状を知りたいと、多くの参加者でにぎわっていました!
記念講演では、高知大学名誉教授で、「三嶺の森をまもるみんなの会」の代表をしている依光良三氏から、三嶺(四国)におけるニホンジカの食害と植生保護対策についてご講演がありました。
三嶺でのニホンジカの食害による環境の変化についてスライドで紹介があり、このシカの食害を防ぐために立ち上がった「三嶺の森をまもるみんなの会」の活動紹介や、会を構成するメンバーの紹介、行政との連携についてなど、活動を盛り上げ、継続していくための取組みについてご講演いただきました。
「市民団体、研究所、行政などからなる『ゆるやかなネットワーク』で、それぞれが自分たちのできることを精一杯やる」というお話が、とても印象的でした。
続いて、後半はパネルディスカッションが行われました。
ニホンジカの生息拡大をどのように食い止めていくか、といった話や、実際に行っている活動の紹介、登山者へのマナー啓発の話など、それぞれのパネラーから、自分たちの活動フィールドの自然環境の変化や、その対策について紹介がありました。
「登山道からはずれないこと。はずれて踏み込んだ1歩が水の流れ道となり、侵食が始まる。」
「野生の生きものにエサをあげないこと。直接与えるだけでなく、生ゴミを捨てることなども餌付けとなってしまっている。」
といったマナー啓発の話や、参加者との意見交換の中で出た、ニホンジカの個体数管理のための、狩猟やオオカミによる個体数管理の可能性の話など、興味深い話をたくさん聞くことができました。
なお、主催者の南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークさんの活動が、Youtubeで動画配信をしているとのこと。今回のサミットで初めて知りました。
下記にリンクを貼らせていただきましたので、ぜひ一度、ご覧ください☆
●南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークさんの活動紹介動画(Youtube 4分間)
●南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークについて(静岡県ホームページ)
平成24年12月14日(金)
安倍川(駿河区下川原付近)の一部で繁殖していたボタンウキクサの駆除作業が静岡河川事務所安倍川出張所により行われました。
「ボタンウキクサ」とは、ウォーターレタスとも呼ばれる、南アフリカ原産の浮草です。
観賞用やビオトープ用などに広く利用されてきた経緯があり、水槽用の浮草等として親しまれてきた植物ですが、日本各地の水路や湖沼の水面で大繁茂し、水中の酸素や光が不足して他の植物が生育できなくなったり、魚介類に影響を及ぼしたりし、生態系に影響を与えてしまうため、現在では外来生物法で特定外来生物に指定され、栽培などが禁止されています。
安倍川の水面を覆い尽くしてしまっては大変だと、安倍川出張所の職員等約10人で、駆除作業を実施しました。
胴長靴をはいて、ボタンウキクサを手で取り除いていきました。
10人で約2時間の時間をかけて、見える限りのボタンウキクサを駆除しました。
生きものを野外に放つ(捨てる)のは簡単ですが、それを除去するのには大変な作業が必要になることを、改めて感じました。
最近では、外国産のペットや観賞用の植物が、自然のなかに捨てられたり逃がされたりして問題が起きています。
ペットを飼う・植物を育てる前には次のことを確認しましょう。
(1)どのくらいの大きくなるか?
大きくなって、飼いきれなく(栽培しきれなく)なってしまうことがあります。
(2)獰猛(どうもう)ではないか?
大きくなると、性質が荒くなる生きものがいます。
(3)どのくらい生きるのか?
人間よりも長生きする生きものがいます。
自然のなかにペットを逃がしてあげても、まわりの生きものに迷惑がかかります。
また、逃がしたペットがまわりの生きもののバランスを変えてしまうことで、自然環境が取り返しのつかないくらい変化してしまう恐れがあります。
ペットを飼いはじめたら、最後まで責任を持ちましょう。
なお、外国産でなく日本の生きものでも、もともと静岡にいなかった生きものは同じような問題を起こす可能性があります。
また、静岡の在来の生きものと交配することにより、遺伝子の多様性が失われてしまう恐れもあります。
原産地がわからない生きものは、自然に放たないよう、お願いします。
平成24年6月17日(日)、奥藁科・大川地区の坂ノ上町内会で特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業が行われました!
「オオキンケイギク」とは、5~7月頃にかけて鮮やかな黄色の花をつける植物で、明治時代に日本に輸入されてきた北アメリカ原産の植物です。
とてもきれいな花なのですが、あまりの繁殖力の強さにより日本にもともといた在来種を追いやってしまい、日本の生態系に重大な影響を及ぼすおそれがある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定され、栽培・運搬・販売・野外に放つことなどが禁止されています。
(詳しくは、オオキンケイギクの発見情報募集記事をご覧ください)
平成24年に静岡市が発見情報募集を呼び掛けたところ、現在までに山間地から海沿いまで、130か所以上の発見情報が集まりました。現在、現地を確認しながら、土地の管理者などに駆除への協力を呼び掛けております。
そのような中、自分たちのまわりの自然を守ろうと、大川の坂ノ上町内会がオオキンケイギクの駆除作業を実施してくれましたので、ご紹介します☆
奥藁科・大川地区の坂ノ上町内は、静岡市街地から車で約40分、藁科川の上流にある豊かな自然の残る山間の地域です。
この時期は、山の新緑や田んぼ、茶畑がきれいな緑の世界をつくる、とっても癒される風景をご覧いただくことができます。
そんな坂ノ上町内の一部の場所で、なんとオオキンケイギクが繁殖しているとの情報が。。。
「しぜんたんけんてちょう」にも、ニックネーム「タクヤ」さんから、写真付きで発見情報の投稿をいただきました。
「きれいな景色☆」なんて言ってはいられません。
すぐそばの藁科川に種が流れてしまえば、どんどん繁殖地が広がっていってしまうかもしれません。
そこで、豊かな坂ノ上の自然風景が黄一色になってしまわないよう、町内会の有志が集まり駆除作業を実施することになりました。
当日は、あいにくの雨模様。。。
にもかかわらず、全部で約110世帯の町内から、なんと65名もの方が駆除作業に参加してくれました!
さすが坂ノ上のみなさん!自然に対する意識の高さには頭が下がります。
あいさつを終え、さっそく駆除作業を開始。小雨も気にせず、みなさん駆除作業に一生懸命。
オオキンケイギクは多年草の植物で、根から抜かないとまた生えてきてしまうので、一株ずつ、手作業で抜いていきます。
花のついた個体は探しやすいのですが、よく見ると、今年はまだ花をつけるに至らない若い株もたくさんありました。
葉っぱを見ては、「あ、これもそうだよね!」とみんなで確認しつつ、ローラー作戦で作業を進めます。
見つけた個体は抜き取り、種などを落とさないように、すべてゴミ袋に入れて密封していきます。
約1時間半の作業で、65袋のオオキンケイギクをみんなで抜き取りました。
一面に黄色くなっていた初めの写真と見比べてみてください!きれいになったでしょ☆
坂ノ上のみなさん、お疲れ様でした!
駆除にご協力いただき、本当にありがとうございました!
今年の作業だけで根絶まではいかないと思いますので、来年も気に掛けて見ていただきますよう、お願いいたします☆
平成24年4月15日(日)
「賤機山に花の咲く樹を育てる会」が実施する植樹イベントに参加させていただきました!
場所は、静清バイパスの昭府町からトンネルにくぐるところ。
手入れが行き届かなくなって竹林になってしまった山を、地域の方々が切り開いてくれた場所です。
竹はものすごい勢いで成長するため、放っておくと、竹ばかりがどんどん成長してしまいます。
逆に、成長した竹に日光を遮られたり、竹がはりめぐらせた根で自分の根を伸ばせなくなったほかの植物は次第に姿を消してしまい、竹ばかりの山になってしまいます。
今日は、そんな放任竹林を再び多様性のある広葉樹林の山にしようと、竹を切り開いた斜面に広葉樹等を植樹するため、多くの方が参加しました!
午前9時。これから植樹をする山をバックに集合。
「国際ことば学院」に通う外国の方や「こぐま保育園」に通う園児とお父さんお母さん、地域の方など、今日はなんと総勢123名!!
あいさつが済んだら、班を分けて早速山に向かいます。
山の入り口で植樹する苗木が配られました。私もクヌギの苗を2つもらって山登りスタート。
ひとりで参加したので、はじめは1人で歩いていたのですが、山へ向かう間に地元の“あやのさん”に声を掛けていただき、一緒に教わりながら植樹をさせていただくことに☆
あやのさんに息子のようにかわいがっていただき、とても楽しく植樹することができました。ありがとうございました☆
← 植樹をする“あやのさん”
楽しく活動したのはもちろん私だけではありません!チビっ子も大人も、みんなで和気あいあいと植樹をしました!
おじいちゃんに植え方を教わりながら一生懸命植樹をする子。「ホタルの仲間をみつけた!」と大はしゃぎな子。
ことば学院の学生さんも地域のひとたちとふれ合いながら楽しんでいました☆
それぞれ自分が植樹した木には、それぞれの名前と日付が入ったプレートをつけました。
自分の植えた樹があると思うと、次にまた遊びに来たくなりますね!!これから定期的に通って、成長具合を見ていきたいと思います☆
一通り植樹を終えたあとは、見晴らしのよいところまで歩いて景色を楽しんだり、たけのこを探したり。
私もみんなと一緒に、下草を整備しながら一生懸命たけのこ探しに夢中になってしまいました。
たけのこ堀りの方が植樹よりエネルギーを使ったかも。でもおかげで戦利品をゲットです☆
山を降りると、集合場所では炊き出しが始まっていました!
今日のお昼は「鳥骨鶏カレー」と「たけのこ寿司」。
「鳥骨鶏カレー」絶品でした☆ たくさん動いた分、がっつりといただきました☆
あっというまに半日が過ぎてしまったと思うくらい、植樹から炊き出しまで、みなさんとても楽しそうにしていたのが印象的でした!
初参加でドキドキでしたが、こんなに楽しいなら次回もぜひ参加させていただきたいと思います!
みなさん、お疲れ様でした☆
「自然体験活動指導者育成講座Ⅱ」が開催されました!
「セミのぬけがら調べ2021」結果報告!!
しずまえ新ロゴマーク決定!市内の店舗でぜひ探してみてください!
あおいくんちゃんねる「おいしいお茶編vol1」が公開されました!
令和3年度 麻機遊水地第4工区カメ捕獲調査の結果
「自然体験活動指導者育成講座Ⅰ」が開催されました!
令和3年度 麻機遊水地第3工区カメ捕獲調査の結果
令和3年5月16日(日)葵区足久保一丁目でオオキンケイギクの駆除活動を行いました!
草薙地区の散策マップ「みちくさなぎ」をご活用ください!
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