2020年12月21日 月曜日

新型コロナウイルス感染症対策について(感染リスクが高まる「5つの場面」と感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫)

 

 新型コロナウイルスは、主にクラスターを介して拡大することから、この冬に備えるためには、クラスターの連鎖を抑えることが必要です。特に、以下の5つの場面において感染のリスクが高まると言われています。

【場面1】飲酒を伴う懇親会等

・飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
・特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。
・また、回し飲みや箸などの共用が感染のリスクを高める。

【場面2】大人数や長時間におよぶ飲食

・長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
・大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。  

【場面3】マスクなしでの会話

・マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
・マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
・車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。

【場面4】狭い空間での共同生活

・狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
・寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。

【場面5】居場所の切り替わり

・仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
・休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。

 

感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫

 年末・年始は会食の機会が増える季節です。以下のようなことに気を付けながら会食を楽しみましょう。

 

利用者が気を付けること

・飲酒をするのであれば、(1)少人数・短時間で、(2)なるべく普段一緒にいる人と、(3)深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で。
・箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで。
・座の配置は斜め向かいに。(正面や真横はなるべく避ける)
(食事の際に、正面や真横に座った場合には感染したが、斜め向かいに座った場合には感染しなかった報告事例あり。)
・会話する時はなるべくマスク着用。(フェイスシールド・マウスシールド※1はマスクに比べ効果が弱いことに注意が必要)
※1フェイスシールドはもともとマスクと併用し眼からの飛沫感染防止のため、マウスシールドはこれまで一部産業界から使われてきたものである。
・換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドラインを遵守したお店で。
・体調が悪い人は参加しない。

お店が気をつけること

・お店はガイドラインの遵守を。
(例えば、従業員の体調管理やマスク着用、席ごとのアクリル板の効果的な設置、換気と組み合わせた適切な扇風機の利用などの工夫も。)
・利用者に上記の注意事項の遵守や、接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードを働きかける。

飲酒の場面も含め、すべての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと

・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くする。
・集まりは、少人数・短時間にする。
・大声を出さず会話はできるだけ静かにする。
・共用施設の清掃・消毒、手洗いを行う。
・アルコール消毒の徹底をする。

 

厚生労働省 感染リスクが高まる「5つの場面」と「感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫」 [PDFファイル/1.09MB]

 

 

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