2025年1月14日
令和6年度モニタリングサイト1000里地調査「カヤネズミ調査」を実施しました!
静岡市では、令和5年度より、市民いきもの調査員と一緒に
環境省モニタリングサイト1000里地調査 の一般サイトとして
初夏と秋に「カヤネズミ調査」を麻機遊水地で実施しています。
カヤネズミは、草原にすむ日本で一番小さなネズミです。体重は500円玉1枚分程度で、体の大きさは大人の親指ほどです。夜行性で、主食はエノコログサやイヌビエなどの小さな草のタネや、バッタやイナゴなどの昆虫です。草の上に前足と歯で葉を裂いて球形の巣を編みます。
静岡県のレッドデータリストに、準絶滅危惧(NT)として記載されています。
調査では、カヤネズミが好む、オギやヨシなどの「カヤ」と総称される草丈の高いイネ科植物がまとまって生えている「カヤ原」で、カヤネズミの巣を探しました。
併せて、令和6年度は、あさはた緑地内の「カヤ原」を保全するため、カヤネズミのための植生調査を実施しました。
<初夏の調査の様子>
<秋の調査の様子>
<カヤネズミの巣>
<カヤネズミのための植生調査の様子>
モニ1000里地調査とは
~全国レベルの里山モニタリング調査~
モニタリングサイト1000は、動植物の生育生息状況などを100年にわたって同じ方法で調べ続けるサイト(調査地点)を全国に1000ヶ所程度設置し、日本の自然環境の変化をとらえようという環境省のプロジェクトです。
このうち、里地里山を対象として、生物相や指標生物といった様々な項目について、全国約200ヵ所で統一された調査を行い、里地里山という複雑な生態系の変化を全国レベルでとらえることを目指してるのがモニ1000里地調査です。
身近な自然を知り、記録し、残していくために、モニ1000里地調査は各地で実施されています。
参照:モニタリングサイト1000里地調査(日本自然保護協会のホームページ)