2022年7月13日
第187回 森で遊ぶ会(入笠湿原)を開催しました!
5月30日(月)に長野県の「入笠湿原」にて観察会を実施し、
初参加の方から、ベテランの方まで36名が参加してくれました。
参加者は3つの班(11名~13名)に分かれ、それぞれに2~3名の
インストラクターがついて、山野草公園や入笠湿原を散策しました。
【山野草公園】
まずはゴンドラに乗って山頂駅の近くに作られた山野草公園を散策しました。
最初に目に入ったのは「ドイツスズラン」で、花の奥(雄しべの基部)の
色を観察してみると、紫色、茶色に見えます。「日本スズラン」は基部まで
白いので、この色の違いで見分けることができます。
ドイツスズラン
イチョウランやヤマシャクヤクは花期を迎え、満開の株もちらほら。
「ヤマシャクヤク」は場所によって、まだ蕾(つぼみ)のものから、
すでに花期終了間近なものまであります。
「なぜ、それぞれ違うのか...。」その理由をみんなで考えてもらいました。
「場所によって光の差し込み方が異なるため、温度が関係しているのでは」
と解説すると、みなさん「なるほどねー」と納得してくれたようです。
ヤマシャクヤク
他にも、シロバナエンレイソウ、サクラソウ、ツバメオモトやイカリソウなどの
花が咲いていましたが、花の咲いていないもの識別はなかなか難しい。
ヤグルマソウ、マルバタケブキ、シモツケソウやホソバトリカブトなどの、
葉に特徴のあるものは、比較的識別しやすくなります。
草花ばかりでなく、樹木もしっかり観察しました。
ハウチワカエデには大きく真っ赤な花がぶら下がっていて、みなさんに
手に取ってじっくり見てもらいました。
イチョウラン
【入笠湿原】
昼食後は林の中を通って入笠湿原に移動しました。
エゾノコリンゴやクリンソウ、サクラソウが見事に咲いていて、みんなの目を
楽しませてくれました。
湿原の真ん中では満開のエゾノコリンゴがひときわ目立っており、
クリンソウも凛と立った茎の上に真紅の花を開いた姿が、
人の目を引いていました。
エゾノコリンゴ
クリンソウ
今回は天候にも恵まれ、たくさんの草花を観察することができ、
みなさん満足していただけたのではないでしょうか。
自然観察会に興味のある方は、こちらのHPへどうぞ↓http://shinrinshizuoka.com/