2019年6月17日
5月25日(土)ふじのくに地球環境史ミュージアム周辺でオオキンケイギクの抜根を行いました!
令和元年5月25日(土)に、ふじのくに地球環境史ミュージアムで開催された「ふじのくにの里山ー植物と昆虫のつながり」という植物調査イベントの中で、特定外来生物オオキンケイギクの抜根を行いました。
このイベントは、オオキンケイギクに集まる植物を観察することで、外来植物と昆虫との関係を調査するものです。
参加者の皆さんは、午前中はフィールドに出て、オオキンケイギクに集まってくる昆虫を採取されていました。
ミュージアムの研究員さんのお話では、オオキンケイギクにはあまり昆虫が集まってこないそうです。
昼食後、市の職員からオオキンケイギクの解説と抜根方法の指導をさせてもらったのち、改めてフィールドへ向かいます。
当日は天気に恵まれ(すぎて)、5月なのにとても暑い!
参加者の方々は、抜根具を手にミュージアム周辺の道路や法面に際いているオオキンケイギクを抜いていきます。
この時期のオオキンケイギクは花を咲かせているものもあれば、まだつぼみだけのものもあります。
周りにほかの植物が生い茂っている場所で「黄色い花」だけを目印にすると、なかなかオオキンケイギクが見つからないことも・・・
オオキンケイギクの葉っぱは細長い楕円形をしているので、後半はそれを目印にして探していました。
オオキンケイギクが集まって生えているところを抜根してみると、その下にはほかの植物はなく、土の地面しかありません。
これは、オオキンケイギクが他の植物を追いやってしてしまった結果。
オオキンケイギクが、生物多様性に影響を与えている様子が見て取れます。
参加者の皆さんのご協力を得て、ビニール袋10袋分のオオキンケイギクを抜根できました!
抜根後は、再びミュージアム内に戻りバックヤードやミドルヤードの見学。
ふじのくに地球環境史ミュージアムの中でも、普段はなかなか見ることができない場所も見ることができて、参加者の皆さんも楽しそうにしていました!
イベントに参加されたみなさん、ふじのくに地球環境史ミュージアム関係者の皆さん、ありがとうございました!
オオキンケイギクは5月~7月に黄色い花を咲かせます。
道路端やのり面などでも見ることできるため、市民の皆様には最も身近な特定外来生物といってもよいかもしれません。
このオオキンケイギクは見た目はきれいですが、一度侵入してしまうとこの記事でも書いたように他の植物を追いやってしまい、在来の生物多様性に影響を与えてしまいます。
皆さんもオオキンケイギクを見かけたら、抜根にご協力ください!