2023年10月17日
令和5年市民生きもの調査員養成講座を行いました!
今年も6つのテーマについて、あさはた緑地のセンターハウスで学んだあとに、
麻機遊水地で生きものの見分け方や調査について演習を行う
「市民生きもの調査員養成講座」を開講しました。
第1回 植物 6月11日(日)
「生物多様性と私たちの生活」 講師:重岡 廣男 先生
「コドラート法による調査方法」 講師:石井 秀和 先生
午前は生物多様性と生態系サービスについて学び、
午後は外に出てコドラート法による植生調査を行いました。
各グループに分かれて植被率、種類数、階層数を記録します。
じっくり観察しないと見つけられない、見分けるのが難しい植物がたくさんありました。
第2回 鳥類 6月17日(土)
「鳥類の見分け方」 講師:伴野 正志 先生、遠藤 若葉 先生
野鳥の観察法と見分け方を学びました。
先生がよく見える位置に望遠鏡を設置し、受講生の皆さんで覗きます。
初夏のためあまり種類は多くありませんでしたが、コサギやケリ、カワセミやウグイス等を観察することができました。
第3回 魚類 7月15日(土)
「魚類の見分け方」 講師:鈴木 邦弘 先生、太田 勇太 先生
静岡県の淡水魚の生息の特徴と外来種の侵出について学びました。
実際に、あさはた緑地の近くに流れる巴川で、タモ網を使い魚を採集しました。
オイカワやカワムツ、ヌマチチブ等のほかに、二ホンウナギや外来種であるライギョを捕獲しました。
第4回 爬虫類 7月29日(土)
「爬虫類~カメ調査~」 講師:静岡大学教育学部生、静岡市環境共生課職員
カメの見分け方やモニタリング手法を学び、ワナを仕掛けてカメの捕獲調査を行いました。
短時間であったため数は少なかったものの、クサガメ1匹とミシシッピアカミミガメ1匹を捕獲することができました。
第5回 昆虫 9月16日(土)
「昆虫の見分け方」 講師:諏訪 哲夫 先生、杉本 武 先生、平井 克男 先生
トンボ、チョウ、甲虫の採集法と見分け方を学びました。
第3工区に移動し、事前に仕掛けてあったトラップの回収や
ビーティングネットや虫網を使った採集を行いました。
第6回 ほ乳類 9月30日(土)
「ほ乳類の見分け方」 講師:三宅 隆 先生
麻機遊水地周辺で見られるほ乳類(カヤネズミ等)の調査方法を学びました。
あさはた緑地内を散策し、受講生の皆さんでカヤネズミの巣を探します。
今年はとくに田んぼの中で見つかることが多かったです。
静岡市内に棲む生きものに目を向けて、講座で学んだことを今後の調査にいかしていきます!