2023年3月15日
「シロウオの観察会」を開催しました!
令和5年3月4日(土)に、「シロウオの観察会」を開催しました!
この観察会は、地元の自然環境や身近な生きものについて、楽しみながら学んでいただくため、静岡市と東海大学海洋学部が連携して開催したものです。
まずはじめに、静岡市の用宗で獲れたチリメンジャコを使い、「チリメンモンスター探し」を行いました。
東海大学の高見講師から、チリメンジャコの中に混ざっている小さな生きものについて、名前や特徴の紹介がありました。
その後、参加者にチリメンジャコが入ったバットが配られ、図鑑を見ながら、名前を調べたり、先生から解説を受けたりしました。
チリメンジャコの中には、シラス(ほとんどはカタクチイワシの子ども)のほか、小さなタコやイカ、エビ、カニなどが混ざっていて、参加者は夢中になって探していました。
また、中にはタツノオトシゴを見つけたラッキーな方も!
使用したチリメンジャコは、地元の駿河湾で獲れたものなので、多様な生きものが生息していることを理解できたのではないかと思います!
次に、秋山教授から、「シロウオ」について説明を受けました。
シロウオは、5センチほどのハゼ科の魚で、3月ごろに産卵のために川を遡上します。
また、成魚になっても体が透明で、浮き袋などが透けて見えるのが特徴です。
シロウオは、川の流れが緩やかで、適度に小石があるような川でしか産卵できず、川も海も山も豊かでないと生きられないことから、徐々に数が減っており、静岡県では絶滅危惧種に指定されています。
そんなシロウオの遡上がみられるのは、政令指定都市の中でもかなり貴重だそうです!
その後、庵原川へ移動し、参加者が網でシロウオを採集しました。
シロウオのほか、ボラやヌマチチブなど、様々な生きものを捕まえ、川の生きものとふれあいました。
参加者の感想では、
★魚とりがとても楽しかった!
★シロウオの数が減っていることなどを知り、もっと大切にしたいと思った
★森、里、川、海のつながりを感じることができた
などの感想があり、楽しみながら環境のことを学んでいただけたようです。