生物多様性ってなんだろう?3つの多様性と4つの恵み
3つの「多様性」
生物多様性は、3つの「多様性」から構成されています。
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地球上、あるいは特定の地域に様々な種類の生きものが生息・生育している状況のこと
(動物、植物、菌類など) -
同じ生きものの種類の中にも、遺伝子による様々な違いがあること
(形、模様、生態など) -
地球上、あるいは特定の地域に様々なタイプの自然があること
(森林、草原、河川・湖沼、海など)
4つの恵み
生物多様性は、多くの自然の恵み(生態系サービス)をもたらしています。
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生きるための基盤(基盤サービス)
3つのサービスの継続的な提供を支える、基本となるサービスです。水は、森林によって蓄えられるとともに浄化され、酸素や有機物も、植物が行う光合成により生産されます。命の基盤である水や大気は、生物多様性が維持されることで保たれます。
南アルプスから駿河湾に至る多様な自然環境は、本市固有の景観を形成するとともに、生命や生活の基盤となっています。
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暮らしの基盤(供給サービス)
本市には、様々な自然の恵みがあふれています。お茶やみかん、いちご、わさびなどの農産物だけでなく、水産資源も豊富です。サクラエビなどの特産品をはじめ、マグロを使った缶詰などの食品加工業も発達しました。
豊富な森林資源は木製家具などの伝統産業につながり、これを素地にして、プラモデルをはじめとしたホビー産業も発展しました。
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生きものと文化の多様性(文化的サービス)
富士山の眺望や南アルプスの稜線、その中で、先人たちが築きあげた五穀豊穣を祝う祭や郷土芸能は、今なお私たちの暮らしに彩をそえています。三保松原や南アルプスは世界に誇る資源として引き継がれています。
駿河竹千筋細工などの伝統工芸品や郷土料理など、地域で採れる動植物を生かして、自然と共存する知恵と伝統から、地域性豊かな「風土」や「食文化」を形成しています。
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自然によって守られる暮らし(調整サービス)
森林による雨水の浄化・保水機能、風や温度の調節機能など、生態系が循環の過程において環境を調整することで、私たちは安全な暮らしを営むことができます。
こうした自然の様々な機能を維持していくためには、森林の適切な保全や整備、自然環境に配慮した川づくりなどに取り組むことが必要です。