平成30年度荒川岳防鹿柵冬期養生撤去作業を実施しました!

 9月28日から29日にかけ、南アルプスユネスコエコパーク登録地域である荒川岳周辺(標高約2,800m)のお花畑を保護するため、環境省によって設置されている防鹿柵の養生撤去作業に行ってきました!

 

 平成23年度より設置されているこの防鹿柵ですが、積雪の重みによる破損を防ぐため、秋に一時撤去し、春に再度立ち上げるというサイクルを毎年繰り返しています。

 

 なお、防鹿柵の撤去、と一言で言っても、数時間の登山を経てからの、高山域かつ足場の悪い斜面での撤去作業です。柵の総延長は1,000mを越えるため、広範囲を移動しなければならず、徐々に疲労が蓄積していきます…。

 

 無数に転がる岩に足をとられながらも、環境省の自然保護官をはじめ、ボランティアの方々と協力しながら一つ一つ安全に注意して作業を進め、二時間ほどですべての柵の撤去を終えました。

 これから長く厳しい冬を越え、来年の春の柵の立ち上げ作業を経て、初夏にはきっとまた美しいお花畑をみせてくれることでしょう。

 

 高山植物の保護活動は、多くの方の協力があって成り立っています。

 このような地道な作業が、南アルプスの高山域で毎年行われていることをぜひ皆さんに知っていただき、南アルプスについて興味を深めていただけたら嬉しいです。また、ボランティアとして防鹿柵の立ち上げ、養生撤去作業への参加も可能です!

 

 「静岡の宝物」を守る活動に、あなたも参加してみませんか?

 

 

防鹿柵養生撤去作業の様子.png  資材.png

【防鹿柵養生撤去の様子】          【撤去後の資材(春の立ち上げまで残置)】

 

 

 

ダケカンバ並木.png  紅葉に染まる荒川小屋周辺を望む.png

【ダケカンバ並木道】             【紅葉に染まる荒川小屋周辺】

みんなの活動レポート

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