2018年10月10日
南アルプス熊の平小屋周辺維持管理等調査
環境創造課では、平成28年度より積雪期にも耐えられるよう小型の防鹿柵を熊の平小屋周辺に試験的に設置しています。熊の平小屋は、静岡市内の最北にある市営の山小屋です。
昨年度調査からちょうど一年ぶりに、8月25日~27日にかけて熊の平小屋周辺に設置してある防鹿柵の維持管理作業と植生調査に行ってきました。
さて、気になる防鹿柵の状態ですが、果たして積雪による重みにちゃんと耐えられたのでしょうか?恐る恐る設置場所を見てみると…?昨年同様、6基全てがその姿を変えず立派に立っておりました!スタッフ一同一安心!
防鹿柵の維持管理作業では、雪の重みによる多少のネットのたるみや支柱の傾きが見られましたが、柵として特段の問題はなく、現状のまま設置を継続することとしました。
植生調査においては、柵の周辺はシカによる食害が顕著に見て取れましたが、柵内の植生は柵外と比較して背丈が高く、柵による植生保護の効果を確認できました。
ただ、柵内における植生の種の回復には、引き続き経過を観察していく必要があります。
今後とも定期的に調査を実施し、柵の設置による効果の検証をしていきます。
上記活動をしている静岡市の奥の奥、市営熊の平小屋は樹林帯の中にひっそりと佇む、まさに秘境のような山小屋です。
正面に農鳥岳を望む絶好のロケーションに、登山者を迎えるスタッフのあたたかな笑顔。
一度訪れたら、虜になること間違いなし!?
皆さんもぜひ、静岡市の最奥地を訪ねてみては?
以下、道中撮影した写真をご紹介します!
【標高日本第2位の北岳(3,193m)】 【標高日本第3位の間ノ岳(3,190m)】
【大井川源流部の湧水】 【三峰岳周辺で見たライチョウ親子】