2017年10月10日
♦報告♦ 平成29年度高山植物保護セミナーを開催しました!
ご報告が遅れてしまいましたが、平成29年8月14日から16日までの3日間、南アルプスにて「高山植物保護セミナー」を開催しました!
この「高山植物保護セミナー」は、静岡市内の高校登山部・山岳部の部員を対象に、平成25年度から開催しており今年で5回目となりました。
今年は、静岡高校・静岡東高校・清水東高校・静岡聖光学院の4校、生徒29名と顧問の先生方にご参加いただきました!
高山植物やライチョウなど、高山帯に生きる貴重な動植物がいる自然豊かな南アルプスで、そのすばらしさに触れてもらいたい!
ニホンジカによる高山植物の食害をはじめとした南アルプスで起こっている自然環境の変化を知ってもらいたい!
ご参加いただく生徒の皆さんに、少しでも南アルプスとの結びつきを感じてもらいたいという思いで、セミナーを開催しました。
しかし、私たちの思いとは裏腹に、今回のセミナーは生憎の天候での開催となってしまい、不安いっぱいのスタッフ一同・・・。
さえない曇り空の中、開会式に集まった生徒の皆さんは元気いっぱいで、勇気をもらうことができました!
そんな、雨と汗とがしたたる平成29年度の高山植物保護セミナーの様子をご紹介します!
1日目 静岡市役所を出発し、椹島(さわらじま)へ移動しました。
椹島では、南アルプスの特徴の説明をはじめ、静岡大学の増澤教授のご指導のもと椹島周辺の植生観察などを行いました。
2日目 活動の拠点となる千枚小屋へ出発です!
気持ちの良い樹林帯歩きのはずが・・・。登山開始から1時間ほどで雨が降りだしてしまいました・・・。
雨天の中、標高約2,600mの千枚小屋へ到着。当初計画していた、ニホンジカの食害から高山植物を保護する「防鹿柵(ぼうろくさく)」の維持管理作業の実施を断念し、柵の観察の後、屋内での講義へと内容を変更しました。ですが、さすが登山部・山岳部の皆さん、南アルプスや高山植物保護に関する講義に興味津々!
今年度はご参加いただいた登山ガイドの方に、ヒマラヤへの登山体験談をお話しいただき、会場となった山小屋内は熱気で包まれました。
3日目 千枚岳への登山! 椹島への下山!
雨天が心配された早朝、曇りでしたがなんとか標高2,880mの千枚岳へ登頂!
千枚小屋から椹島までの下山行程は、再度雨に降られてしまいましたが、頑張って下山しました!
参加された生徒の皆さん、顧問の先生方、3日間お疲れ様でした!そしてありがとうございました!
生憎のお天気となってしまいましたが、ご参加いただいた生徒の皆さんにとって、南アルプスを少しでも身近に感じてもらえたら、また、少しでも自然環境をお考えいただく機会となっていたら、スタッフ一同大変嬉しく思います!
現在、本セミナーの事後学習会を開催すべく、準備を進めております!参加された皆さんとまたお会いできる日を楽しみにしております!
【過去のセミナーの様子はこちらから♪】