2013年8月22日
◆開催報告◆ 8月18~20日「南アルプス高山植物保護セミナー」その1
(ユネスコエコパーク登録推進事業)
平成25年8月18日~20日、オクシズ奥大井の最上部、南アルプスで高山植物保護セミナー(ユネスコエコパーク登録推進事業)を開催しました!
2泊3日のセミナーにご参加いただいたのは、清水東高校、静岡東高校、聖光学院の3校、学生16名と、顧問の先生方です。
貴重な自然の宝庫である「南アルプス」で問題になっているニホンジカによる高山植物の食害問題を中心に、南アルプスで起こっている自然環境の変化や、その保全に尽力しているボランティアの方々の活動を高校生たちに現場で体感していただきたい、という目的で開催した今回のセミナー。
高校生たちの活動の様子を、紹介させていただきます☆
開催初日。
南アルプスの登山拠点である椹島(さわらじま)ロッヂに到着☆
大自然の中でちょっとした遊びを楽しんで親睦を深めた後、セミナー初日の座学講義が行われました。
こちらは座学の様子。
静岡大学の増沢特任教授をはじめ、環境省や静岡県の職員の方から、南アルプスの調査研究や、保護活動などを学びました。
増沢特任教授からは、「南アルプスの自然 ~なぜ高山植物を守らなければいけないのか~」というテーマで、南アルプスの特徴や、そこに住む高山植物の、過酷な環境を耐え抜くための様々な進化などについて紹介をいただきました。
氷河期に北極や大陸からやってきて、その後南アルプスに孤立分布し2万年かけて生息してきた植物が、ニホンジカ等により一気に滅ぼされようとしていること、その保護が急務であることを学びました。
また、環境省の中村自然保護官からは、南アルプスが来年に指定50周年を迎える「国立公園」について紹介をいただき、生態系維持回復事業の事例を紹介していただきました。
静岡県の山﨑主任からは、高山植物の保全を行うボランティアの方々のネットワークづくりの経緯や、その方々の取り組みの様子などを紹介していただきました。そして、クイズ形式でニホンジカの生態について、わかりやすく教えていただきました。
参加した高校生たちは、みんな真剣な顔で、講義を受講していました。
椹島ロッヂで南アルプスの山々に囲まれながらの座学。
第一線で活躍する方々から講義を受け、「早く現場を見たい!!」という想いが高まったようでした☆
明日はいよいよ、登山&防鹿柵の設置です!!