2012年6月17日
奥藁科・大川坂ノ上でオオキンケイギク駆除作業を行いました!
平成24年6月17日(日)、奥藁科・大川地区の坂ノ上町内会で特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除作業が行われました!
「オオキンケイギク」とは、5~7月頃にかけて鮮やかな黄色の花をつける植物で、明治時代に日本に輸入されてきた北アメリカ原産の植物です。
とてもきれいな花なのですが、あまりの繁殖力の強さにより日本にもともといた在来種を追いやってしまい、日本の生態系に重大な影響を及ぼすおそれがある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定され、栽培・運搬・販売・野外に放つことなどが禁止されています。
(詳しくは、オオキンケイギクの発見情報募集記事をご覧ください)
平成24年に静岡市が発見情報募集を呼び掛けたところ、現在までに山間地から海沿いまで、130か所以上の発見情報が集まりました。現在、現地を確認しながら、土地の管理者などに駆除への協力を呼び掛けております。
そのような中、自分たちのまわりの自然を守ろうと、大川の坂ノ上町内会がオオキンケイギクの駆除作業を実施してくれましたので、ご紹介します☆
奥藁科・大川地区の坂ノ上町内は、静岡市街地から車で約40分、藁科川の上流にある豊かな自然の残る山間の地域です。
この時期は、山の新緑や田んぼ、茶畑がきれいな緑の世界をつくる、とっても癒される風景をご覧いただくことができます。
そんな坂ノ上町内の一部の場所で、なんとオオキンケイギクが繁殖しているとの情報が。。。
「しぜんたんけんてちょう」にも、ニックネーム「タクヤ」さんから、写真付きで発見情報の投稿をいただきました。
「きれいな景色☆」なんて言ってはいられません。
すぐそばの藁科川に種が流れてしまえば、どんどん繁殖地が広がっていってしまうかもしれません。
そこで、豊かな坂ノ上の自然風景が黄一色になってしまわないよう、町内会の有志が集まり駆除作業を実施することになりました。
当日は、あいにくの雨模様。。。
にもかかわらず、全部で約110世帯の町内から、なんと65名もの方が駆除作業に参加してくれました!
さすが坂ノ上のみなさん!自然に対する意識の高さには頭が下がります。
あいさつを終え、さっそく駆除作業を開始。小雨も気にせず、みなさん駆除作業に一生懸命。
オオキンケイギクは多年草の植物で、根から抜かないとまた生えてきてしまうので、一株ずつ、手作業で抜いていきます。
花のついた個体は探しやすいのですが、よく見ると、今年はまだ花をつけるに至らない若い株もたくさんありました。
葉っぱを見ては、「あ、これもそうだよね!」とみんなで確認しつつ、ローラー作戦で作業を進めます。
見つけた個体は抜き取り、種などを落とさないように、すべてゴミ袋に入れて密封していきます。
約1時間半の作業で、65袋のオオキンケイギクをみんなで抜き取りました。
一面に黄色くなっていた初めの写真と見比べてみてください!きれいになったでしょ☆
坂ノ上のみなさん、お疲れ様でした!
駆除にご協力いただき、本当にありがとうございました!
今年の作業だけで根絶まではいかないと思いますので、来年も気に掛けて見ていただきますよう、お願いいたします☆