2019年3月 7日
◆お知らせ◆清水区北矢部で、特定外来生物「ナルトサワギク」が発見されています!
みなさん、「ナルトサワギク」という植物をご存知でしょうか?
マダガスカル原産の外来植物で、日本では「鳴門の渦潮」で有名な徳島県鳴門市で初めて発見されたことからこの名前がつきました。
ナルトサワギクは繁殖力が非常に強く、ほかの植物のすみかを奪う恐れが大きいうえ、アルカロイドという有毒成分を含み、家畜などに対して有害なことから、外来生物法で特定外来生物に指定され、防除の対象となっています。
このナルトサワギクが、静岡市清水区北矢部の清水斎場周辺で確認されています。
黄色い花がナルトサワギクです。
発見場所周辺の様子。道路法面などで確認されています。
ナルトサワギクの特徴は以下のとおりです。
・高さは30㎝~70㎝
・花は黄色で、一円玉くらいの大きさ
・花の手前で茎が枝分かれしている
・葉の根元が茎に巻き付いて(食い込んで)いる
・葉のへりに細かいとげがある
・タンポポの綿毛のような種子をつくり、風に乗って飛んでいく
・河川敷やミカン畑など、日当たりの良い場所を好み生育する
・一年中花をつけるが、晩秋~冬にかけてよく見られる
ナルトサワギクの株
冒頭でも紹介したとおり、ナルトサワギクは繁殖力が非常に強く、侵入すると他の在来の植物を追いやってしまいます。
また、タンポポのように綿毛の種子を作るため、風に乗って生育範囲を広げてしまいます。
さらに、有毒成分であるアルカロイドを含んでおり、家畜が食べると中毒を起こしてしまいます。
この植物は日当たりのよい場所を特に好みます。
和歌山県などでは、ミカン畑などで多く確認されています。一面に繁殖するため、農作業に支障をきたす恐れがあります。
一年中花をつけますが、晩秋から冬にかけてよく開花します。
冬の寒い時期に黄色い花を咲かせる植物は少ないので、 見分けるのは比較的容易です。
ナルトサワギクを見かけた場合は、可能な限り抜根(根元から抜き取ること)し、ビニール袋などに入れて密封しごみとして処理してください。
その際、種などが衣類に付着する可能性があるので、作業後には服をよくはたくようにしてください。
また、発見情報を静岡市環境創造課(054-221-1319)までお寄せください
「しぜんたんけんてちょう」の生きもの投稿フォームから投稿することもできます。
皆さんの情報提供をお待ちしています!
〈参考〉