2015年3月11日
「しぜんたんけんマップ」新情報を追加(150311)チョウの仲間 その1
静岡市内の生きもの発見情報を地図に落とし込む「しぜんたんけんマップ」に新情報が69件追加されました!
今回は、昆虫のうち、「チョウの仲間」を追加!
平成25年度に実施した生きもの生息調査の結果を中心に、8地域で見つかった44種の情報を追加しました!
(記事が長くなりましたので、2つに分けて紹介します!) ⇒ 「チョウの仲間 その2」はこちら
平成25年度調査では、ガ(蛾)もたくさん確認されていますが、今回はチョウに絞って紹介します!
日本では、一般的にはほとんどのチョウが昼行性、ガは多くが夜行性です。
触角が細くまっすぐで、先が太くなっているのがチョウ。
ガの触角は、くしひげ状だったり羽毛状だったり、細くて先が太くなっていないものなど様々です。
鮮やかなチョウが舞う姿は、何とも言えず美しいですね☆
チョウの写真はもちろん、ガやほかの昆虫写真も大募集中です!
写真を撮影できた方、ぜひ、投稿フォームより情報をお知らせください☆
【1 セセリチョウの仲間】
セセリチョウ科は、原始的なチョウで、世界中で約3,000種が属する大きなグループです。
チョウには分類されていますが、多くの種では、触角がチョウ特有の棍棒(こんぼう)のような形をしていません。
大きな頭と丈夫な胴、さらに、やや小さめの三角形の前翅が特徴的です。
多くは、小型から中型の大きさで、地味な色をしていますが、なかには大型で派手な色彩をした種もいます。 (※)
(地名をクリックすると、発見情報へジャンプします。)
(2)ヒメキマダラセセリ(写真右) (突先山)
(4)チャバネセセリ(写真右) (梶原山)
【2 アゲハチョウの仲間】
世界で最も多く、かつ美しいチョウを含む大きな科です。
多くの種の後翅には、尾状突起があるので、英語では「swallowtail」(ツバメの尾)と呼ばれます。
大きく、きわだった翅とよく発達した3組の肢がアゲハチョウ類の特徴で、飛ぶ能力も優れています。 (※)
(2)ジャコウアゲハ(写真右) (浜石岳)
(4)ナガサキアゲハ(写真右) (丸子城址)
(5)アオスジアゲハ (三保)
【3 シロチョウの仲間】
シロチョウ科は、1,000種以上の種がいる大きな科です。
多くの種は、主に白色か黄色、またはオレンジ色で、種によって「~シロチョウ」「~キチョウ」と総称されます。 (※)
(1)キチョウ(写真左) (だいらぼう)
(3)ツマキチョウ(写真左) (梶原山)
(4)モンシロチョウ(写真右) (丸子城址)
(5)スジグロシロチョウ (突先山)
【4 シジミチョウの仲間】
小型で鮮やかな色彩を持ち、5,000種以上の種からなる大きな科です。
雌雄の色彩は異なることが多く、また翅の表面と裏面の色彩も異なります。
シジミチョウ科はいくつかのグループに分けることができ、そのうちの1つが、後翅に尾状突起と鮮やかな目玉模様を持つ、比較的大きなグループです。
その尾と模様が偽の「頭」を形づくり、捕食者の攻撃を急所からそらすことができます。 (※)
(1)ムラサキシジミ(写真左) (駿府城公園)
(2)コツバメ(写真右) (浜石岳)
(4)ウラナミシジミ(写真右) (だいらぼう)
(5)ヤマトシジミ(写真左) (梶原山)
(6)ルリシジミ(写真右) (だいらぼう)
(7)スギタニルリシジミ(写真左) (突先山)
(※)デービット・カーター氏の著書「蝶と蛾の写真図鑑」より引用
●静岡市生きもの散策マップは、静岡市ホームページでダウンロードできます!
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