2013年12月 2日
生物多様性に配慮した農林漁業の認証制度について(認知度調査結果H25)
静岡市生物多様性地域戦略では、生物多様性に配慮した農林漁業を認証する各種制度の推進を行っています。
みなさんは、次の3つの認証制度を知っていますか?
(1)エコファーマー認定制度
(2)マリン・エコラベル・ジャパン(MELジャパン)
(3)SGEC(緑の循環認証会議)森林認証制度
「エコファーマー」とは、「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づき土づくりと化学肥料・化学合成農薬の使用低減を一体的に取り組む計画を立て、都道府県知事(静岡市においては市長)の認定を受けた農業者の愛称です。
たい肥等の活用による土壌改良や、化学的に合成された肥料・農薬の使用を減尐させる技術の利用により、農業生産に伴う環境負荷の低減を行います。
静岡市では、平成24年4月現在で321名の農業者が認定を受けています。
「マリン・エコラベル・ジャパン(MELジャパン)」とは、水産資源と海にやさしい漁業を応援する制度として、
平成19年12月に発足しました。この制度は、資源と生態系の保護に積極的に取組んでいる漁業者を認証し、その製品に水産エコラベルをつけるものです。
静岡市では、由比港漁業協同組合が平成21年5月に「桜えび2そう船びき漁業」について認証を取得しています。桜えびの資源量を調査したうえで漁獲量を設定していることや、漁の際に事前に魚群にいる桜えびの体長を確認し、規程の漁獲サイズ以下の魚群を保護するなど、小型個体の保護に努めている点が評価されました。
「SGEC(『緑の循環』認証会議)森林認証制度」とは、持続可能な森林経営を通じて森林環境の保全と循環型社会の形成に貢献するため、日本の森林管理のレベルを向上し、生産者と消費者を結ぶ「自然環境の信頼と安心」を届ける制度です。
日本の現状に合わせて作られた国際性を持つ基準により、持続可能な森林経営を行う森林とその林産物の加工・流通過程を認証し、認証された物にはSGECのロゴマークがつけられます。
静岡市では、市有林「高山・市民の森」のほか、市内の林業家でつくっているグループ「静岡市林業研究会」が認証を取得しています。
これら3つの認証制度と、「生物多様性」の認知度を調査するため、昨年度に引き続き、平成25年11月30日(土)~12月1日(日)にツインメッセ静岡で開催された「しずおか産業フェア2013」の会場内で、シール貼りによる認知度調査を実施しました。
今年はキャラクターショーなどが行われた北館での調査実施!!
お子様を連れたお父さんお母さんをはじめ、幅広い年齢層から、合計359人に参加いただきました。
調査にご協力をいただきました皆さま、ありがとうございました☆
「生物多様性」及びそれぞれの認証制度について、以下の3つの中から1つ選んでいただきました。
(A)言葉も意味(制度)も知っている
(B)言葉を聞いたことがある
(C)知らない
今年度のの結果は、以下のとおりでした。
それぞれ、少しずつですが、昨年度より認知度が上がりました☆
認知度1(A/total) (H24年度の結果) |
認知度2(A+B/total) (H24年度の結果) |
|
「生物多様性」 |
28.1% (18.8%) |
78.5% (54.3%) |
エコファーマー |
19.8% (17.4%) |
64.1% (64.5%) |
MELジャパン |
7.7% (4.4%) |
29.0% (20.4%) |
SGEC森林認証制度 |
7.3% (4.3%) |
33.6% (27.5%) |
静岡市は、これらの認証制度を皆さんに知っていただき、生物多様性に配慮した産業を応援してもらえるよう、啓発活動を実施していきます。