用語辞典

夜空の用語

等級(とうきゅう)

電球を例に比べると、明るさの違いがよくわかります。
6等星が電球1個の明るさなら、1等星は電球100個の明るさになります。

6等星 6等星
電球1個
5等星 5等星
電球2.5個
4等星 4等星
電球6.2個
3等星 3等星
電球15.5個
2等星 2等星
電球39個
1等星 2等星
電球100個

ちなみに全天で一番明るい恒星はおおいぬ座のシリウスで、マイナス1.5等星です。

ここでは、星の明るさを電球に例えていますが、もし、それが大きな電球ほど明るいとすれば? 
→  こちらをご覧下さい

恒星 (こうせい)

火星や金星、そして地球などの惑星は太陽を中心にまわっているので常に移動しています。 それに対し、星座の星は距離が離れているため移動しても見た目の移動量は微量で、天体上の位置が変わらないという意味で 恒星と呼ばれています。

黄道(こうどう)

地球から見ると太陽が地球の周りを一年かけて一周するように見えます。その通り道は黄道と呼ばれており、 乙女座や蟹(かに)座などの十二星座があります。

天の赤道(てんのせきどう)

地球の赤道を宇宙まで伸ばしたものです。 黄道と同様に天体図で星の位置を知る目安になります。

変光星(へんこうせい)

明るさが変わる星が変光星(こうせい)です。くじら座の「ミラ」の様に星の明るさが変化する 内部的変光星と、ペルセウス座の「アルゴル」の様に他の星に隠れて暗くなる食変光星があります。

内部的変光星:星の明るさが変わる星は、その原因により脈動星と爆発星にわけられます。

■脈動星:
星が大きくなったり小さくなったりして、明るさが繰り返し変わります。
繰り返される 時間により、脈動星はいくつかにわけられます。
・ミラ型変光星:数十日から数百日かけて明るさが変わる星です。
・ケフェウス型変光星 二日から数十日のものです。
■爆発星:
星の表面大気の爆発によりときどき急に明るくなり、しばらくすると元の明るさに戻ります。 はくちょう座の変光星は数ヶ月に一度、一時間くらい明るくなります。


夜空の明るさ調査用語について

夜空の明るさは、大気光+黄道光+星灯り(星野光)+光害(人工光)の総和であると言えます。(ただし、月が出ているときは、星灯りに月明かりが加わります。)

黄道光(こうどうこう)

黄道(天球上の太陽の通る道筋)にそって散らばった微細な粒子が太陽光を散乱して淡く光っているものです。
黄道面と惑星の軌道面がほぼ一致するのと同様に、太陽系内の微細な粒子(惑星間塵)の軌道も黄道面と一致するため、黄道に沿って光ります。 ただその光は、およそ22mag/sec -2(等級/平方秒) と非常に暗いものです。
黄道光は、淡い光なので天の川以上に見ることは難しくなります。 比較的見やすいのは、太陽付近の黄道が急角度な春分ごろの日没後と秋分ごろの日の出前です。40~80゜程度に太陽から延びており、幅は8~30゜程度です。

大気光(たいきこう)

高層大気の発光現象で、太陽放射線によって電離・分解した地球大気中の分子・原子が再結合して発光するものです。
可視域でのスペクトルをとると酸素・ナトリウム・水素原子などの輝線や酸素分子・水酸基などのバンド・連続光として表れます。大気光は太陽活動によって大きく変化します。オーロラのような一時的な発光現象は大気光には含めません。

星野光(せいやこう)

純粋に星灯りのことです。星がある空を「星の野原」と考えて、そこから一面にやってくる光を「星野光(せいやこう)」と言います。