平成27年3月14日(土)、静岡科学館「る・く・る」で、静岡市生物多様性こどもシンポジウムが開催されました。
今年のシンポジウムは、森にすむクワガタを見て絵を描いたり、朽ち木を割ってクワガタを探したり、世界と日本のクワガタを知る内容を通して、静岡の森のつながりを学ぶ内容でした。
また、共同開催させていただきました静岡科学館る・く・るの「サイエンスピクニック2015」では、42の団体がブース出展し、科学の楽しさや自然の楽しさ、生物多様性の大切さをPRしました!
では、シンポジウムの講演の内容を紹介したいと思います!
1つ目の講演では、昆虫研究家の平井剛夫先生による、「クワガタムシってどんなムシ」が行われました。
参加してくれた子ども達には、まずは何も見ずに自分の頭の中に思い浮かぶクワガタの絵を描いてもらいました。その後は、生きているクワガタを見ながら絵を描く作業を通して、クワガタの生態や甲虫類の分類について学びました。講演の最後には、近年、クワガタの生息する森に竹が多く生えてクワガタの生息場所が少なくなっている現状を学びました。
2つ目の講演では、磐田市竜洋昆虫自然観察公園の北野伸雄先生による、「さわって学ぼう!クワガタのヒミツ」が行われました。
講演の中では、クワガタとカブトムシの幼虫を観察して、クワガタとカブトムシの違いについて学びました。子どもたちは、興味津々で幼虫を手に取り観察していました。幼虫観察の後は、クワガタの幼虫の生息する「朽ち木(ホダ木)」を、手で割りながら幼虫を探しました。こちらのホダ木は、北野先生の務める「磐田市竜洋昆虫自然観察公園」に自然においてあるものであるため、幼虫が何匹も出てくる木もあれば、1匹も出てこない木もありました。講演の最後には、朽ち木の中にはクワガタだけではなく、様々な生きものが生息していることを学びました。
3つ目の講演では、静岡県地球環境史ミュージアム整備課の岸本年朗先生による、「世界と日本のクワガタムシ」が行われました。
講演の中では、世界のクワガタと日本のクワガタを紹介する内容や、外国のクワガタを逃がすと日本のクワガタにどのような影響を与えるのかを学びました。講演の最後には、昆虫や動物を飼う際には、「最後まで責任も持って面倒を見る」ことを、子どもたちは学びました。
ご講演いただきました先生方をはじめ、ブース出展いただきました団体・個人の方々、共催いただきました静岡科学館「る・く・る」の皆さま、多くの皆さまのおかげで、盛大に開催することができました!
本当に、ありがとうございました。
来年も、生物多様性こどもシンポジウムを開催予定ですので、来年もぜひ、ご参加ください!
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