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お知らせ

2014年3月20日 木曜日
◆開催報告◆ 静岡市生物多様性シンポジウム「かわせみがっこう」

平成26年3月8日(土)、静岡県男女共同参画センター「あざれあ」と静岡科学館「る・く・る」で、静岡市生物多様性シンポジウムが開催されました。

 

今年のシンポジウムは、静岡市の自然を親子で学べる公開授業「かわせみがっこう」というコンセプトで開催しました。

5時間の授業をとおして、専門家の先生たちに、子どもに向けてやさしく楽しく、静岡市の「生きもののつながり」や「山・川・海のつながり」の大切さを紹介していただきました☆

また、共同開催させていただきました静岡科学館「る・く・る」のサイエンスピクニックでは、38の団体がブース出展し、科学の楽しさや自然の楽しさ、生物多様性の大切さをPRしました☆

 

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5時間の授業参加者数は、延べ680人。

サイエンスピクニックには、土曜日1日で1,400人以上の方にご来館いただきました☆

多くの方にご参加いただきました!ありがとうございました!

 

 

では、ちょっとだけ、会場の様子をご紹介♪

 

 

1時間目は、静岡大学の増澤武弘先生による「世界に誇る南アルプス」

 氷河期の頃に北極などから日本にやってきて、その後約2万年かけて独自の進化を遂げてきた高山植物の特徴や、南アルプスがライチョウ生息地の世界の南限であることなど、南アルプスの素晴らしさを、クイズなどを交えながら、小学生に向けて楽しく紹介いただきました☆

「自然や文化を守るためには、守るものをよく知ることが大切。ぜひ、南アルプスや井川に遊びにおいでよ!」

というメッセージもいただきました!

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増澤先生の授業終了後、1.5時間目として、静岡市井川少年自然の家が開催した、「トム・ソーヤ南アルプスチャレンジキャンプ」の紹介も行われました。

「強い自分になるために、南アルプスに挑戦しよう!」

6日間のキャンプを通じて、

(1)最後までやりぬき、強い自分になろう!

(2)プラスの言葉・行動で仲間との絆を深めよう!

(3)大自然を感じ、支えてくれた人に感謝しよう!

という目標を掲げ、2,604mの南アルプス「茶臼岳」を目指すトムソーヤチャレンジキャンプ。

静岡市井川少年自然の家の所員の方から、子どもたちの体験の様子をスライドで紹介いただきました。

そして、このキャンプに参加した望月君が、感想文の朗読を披露してくれました☆ 

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2時間目は、東海大学の秋山信彦教授による「山と海をつなぐ川での生物多様性」

川の上流域、中流域、河口域など、それぞれの環境で生息する魚たちを、クイズなどで紹介いただきました。

「同じ川でも、蛇行している中で、浅いところや深いところ、流れの速いところや遅いところ、様々な環境があるから、様々な種類の魚が生息できる」ということを教えていただきました。

また、「水は海、山、地中、川を循環している」「川は山の栄養を海まで運ぶ」という、物質循環における川の役割を教えていただきました。

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午前の授業の終わりには、「かわせみがっこう」クラス担任(司会進行)をしていただきました静岡科学館るくるの長澤友香館長による、生物多様性の絵本の読み聞かせも行われました☆

読んでいただきましたのは、西谷寛さん作・有村綾さん絵の「海と空の約束」

絵本の内容も、絵も、 長澤館長の声も、どれもとっても素晴らしく、みなさん聞き入ってしまいました☆

講演とは違う形でのメッセージが、とても新鮮でした☆

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さて、午後は、会場を静岡科学館る・く・るに移動です。

今回は、る・く・る「サイエンスピクニック2014」と同時開催させていただきました。

会場には、38団体がブース出展を行い、研究発表や各種体験イベントなどが賑やかに行われました☆ 

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そんな「サイエンスピクニック2014」に合わせて、午後の部スタートです!

3時間目は、東海大学の福井篤教授による「ミステリアスな深海魚の子どもたち」

まずは、海に関する学校活動の紹介として、御前崎市立御前崎小学校さんによる発表、「奇跡の命を守る ~アカウミガメの飼育活動を通して~」が行われました。

子どもたちの、一生懸命飼育する姿、「アカウミガメは僕らのパートナー」というフレーズがとても印象的でした☆

その後、福井先生から、深海とはどんなところか?どこまで太陽の光が届くのか、水圧の力などを紹介いただき、深海という特殊な環境で生活するために特殊な進化をしてきた深海魚を、教えていただきました。

そして、子どもから大人になるまでに姿かたちを変える不思議な深海魚たちもご紹介いただきました☆ 

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4時間目は、東海大学の大貫貴清先生による「身近な川の知られざる生きもの」

まずは、川に関する学校活動の紹介として、静岡市立清水興津小学校さんによる発表、「興津川たんけん隊」 が行われました。

子どもたちが、それぞれに課題を設定して実施した調査の紹介や、ヤマセミ、シロウオなどの生きものの生態を発表してくれました☆

その後、大貫先生による授業が行われました。

静岡市の特徴は、「海のすぐ近くまで山があるため、川が短く流れが速い。そのため、身近な場所に清流がある」、「南から黒潮に乗ってやってくる生きものが見つかることがある」ということを教えていただき、珍しい魚やエビ、カエルを紹介いただきました。

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やませみがっこう最終授業、5時間目は、静岡県自然史博物館ネットワークの三宅先生による「山にすむ生きもの」

まずは、里山に関する学校活動の紹介として、静岡市立東中学校さんによる発表、「探究DAY」が行われました。

市街地にある身近な里山「谷津山」の歴史や文化、昔の姿、今の自然環境などについて、調査や活動を紹介いただきました。

その後は、三宅先生による授業です。

里山で見つかるほ乳類の写真をたくさん見せていただきました。

ムササビ、ニホンリス、ノウサギ、イタチ、テン、ツキノワグマ、キツネ、タヌキ・・・。

そして、近年は人為的に持ち込まれた外来種が多く見つかるようになっていること、それらの生き物が農作物や、日本にもともといた生きものの生活環境を奪ってしまっていることなども紹介いただきました。

「人か動物かではなく、人も動物も一緒に住める世界を!」

「人は、これらの自然に生かされている」

 といったメッセージが、とても印象的でした☆

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ご講演いただきました先生をはじめ、活動発表をしてくれた学生の皆さま、ブース出展いただきました皆さま、共催いただきました静岡科学館る・く・るの皆さま、多くの皆さまのおかげで、盛大に「かわせみがっこう」を開催することができました!

本当に、ありがとうございました。 

 

 

授業や展示ブースなどを通じて、静岡市の自然環境の魅力や、それを守るための取り組みなど、多くのことを学ぶことができた1日となったのではないかと思います。

来年も、生物多様性シンポジウムが開催できるよう頑張っていきたいと思いますので、来年もぜひ、シンポジウムにご参加ください☆ 

 

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